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六日目 鶴岡


2019.8.16


 さてさて、昨夜仙台から頑張って走ってきて山形県まで戻って?きました。5日までに通過した鶴岡近辺を散策しようと思います。だけど、天気が悪そうだなー。



起床
 8:00、道の駅月山で起床。トイレで用を足し、ペンギン姉さんとネコ娘を起こして着替えをする。車中泊仲間は数台。この道の駅には車中泊仲間は少ないんだねぇ。
 そういえば、この道の駅ではバンジージャンプが名物じゃなかったっけ。調べてみたら2005年にスタッフがボートから川に転落して死亡するという事故があり、バンジージャンプは廃止になったんだって。一回だけ見たことあったなー。

 8:20、出発
 道の駅月山からしばらく走ってコンビニへ入る。ここで朝食を購入。クマ兄さんはコーヒーとクッキー。朝は軽めのお食事としました。



大宝館
 9:10、鶴岡市内に到着。そのまま鶴岡公園中央駐車場に車を停める。この駐車場は無料でした。ラッキー。

 天気が悪いけど鶴岡城周辺の散策をしたいと思います。

 まずは駐車場から近くの大宝館へ。ここは鶴岡市出身やゆかりのある偉人たちの紹介があります。入館は無料でした。この建物自体は、大正天皇の即位を記念して創建されたものだそうで、1915年に完成しました。オランダバロック風の窓、ルネッサンス風のドームを乗せた建築様式。赤い尖塔屋根と白い建物が・・・ニワトリみたい。
 さて、内部は写真撮影禁止。クマ兄さん的に知っている偉人はあまりいませんでしたが、鶴岡市の人々にはとっても大事は偉人達の解説が意外に面白かったです。あと、入口でクイズの用紙を渡されたので、答えを探すために各偉人達の説明をじっくり読む、というのも面白かった。



致道館
 続いて大宝館のすぐ近くにある致道館へ。致道館っていう名前からして道場か?事前調査していないのでよくわからないけれど、歴史的な施設っぽい。
 門を抜けると庭園になっていました。雨が降っているのにお手入れしている人がいますね。ご苦労様です。灯篭や丸く刈った木が良いんだと思う。クマ兄さんにはよくわからないけれど。
 正面に回って講堂から上がる。致道館って書かれた字が凄い。この講堂は三十畳。ここに郡代、大目付などの重職が列座することもあったそうです。
 致道館は学校でした。現在でいう小学生から大学生までが学んでいたそうです。左は教科書。中国の本を解説しているらしいんだけど、漢文ですな。クマ兄さんは全く読めません。致道館には11,000冊の蔵書があったと言われているそうです。
 とっても真面目な藩校ではありますが、子供たちは遊んだり、昼寝したりと子供らしさもあったようです。そんな様子が書かれた本もあったみたい。
 じっくり展示品を見学しているとネコ娘が居なくなった。どこ行ったかな?と思ったら御三の間で休憩していました(左)。ここは藩主が来たとき、お供の者たちが控えるところだったんだって。右は御居間といって、藩主が来たときに使われる部屋。床下は人が出入りできないように細工されていたとか。
 東側には遺構がありました。昔の建物の跡かな?ということで、致道館見学は終了。クマ兄さん的にはいろいろ勉強になって面白かった。入館無料なのもうれしい。



カトリック鶴岡教会
 続いて致道館から徒歩五分くらいのところにあるカトリック鶴岡教会にやってきました。遠くからでも尖った赤い屋根が目立つ教会です。門は和風ですね。HPには、鶴岡カトリック教会の聖堂「天主堂」は国指定の重要文化財だって書いてあります。現在建てられて117年目くらい。
 ミサやお祈りを行っていないときは自由に内部も見学していいらしい。教会ってこういうところ多いよね。この建物は壁は白、屋根は赤。小さめの天主堂でかわいいですな。じゃ、内部へ潜入してみよう。
 天主堂の中。パイプ椅子が並んでいるのはちょっと意外。天主堂の中って木製の長椅子が並んでいるイメージ強いからね。内部も白い壁。あまり装飾はない感じ。背後の壁際には懺悔室がありました。周りに人がいたら聞かれちゃいそうだけど。
 AVE MARIAと天主堂の後方。この教会はカトリック教会なんだそうです。カトリックって旧約聖書、新約聖書そしてイエス・キリストと使徒たちの教えを学ぶものらしい。というかキリスト教って教派が多くて奥が深い。



荘内神社
 カトリック鶴岡教会から西へ、鶴ヶ岡城址公園の中へ。ここには荘内神社があるのです。御朱印ももらえそうだし、しっかり参拝していこう。
 手水舎でお清め。ここの手水舎は中央部に刺さっている竹から水がチョロチョロ流れている感じ。ちょっと不思議な構造です。
 荘内神社の御祭神は庄内藩の歴代藩主の中から四人が祀られているんだそうです。その中の筆頭が酒井忠次初代荘内藩主。徳川四天王・徳川十六神将と呼ばれている武将。徳川家康の信任も厚かったそうです。家康の主な戦にはほぼ参加していたんだって。
 参拝後、拝殿横にあったおみくじに注目。自分で鯛を釣る鯛みくじっていうらしい。エビの付いた竿で鯛を釣るっているおみくじです。お値段は300円。なかなか面白いお遊びでした。
 明日は荘内神社例大祭があるそうで、氏子さんたちが例大祭の準備に追われていました。神社で一番大事なイベントなんですって誰か言ってたな。



致道博物館へ
 荘内神社の参拝を終え、次は致道博物館に行ってみようかと。先ほど訪問した大宝館の横を通り、鶴ヶ岡城のお堀を眺めながら歩く。天気が良ければ気持ちいいんだろうけど、天気が悪いとねぇ・・・。
 致道博物館に到着すると・・・入館料が800円!ちょっと高いね・・・やめようか・・・ってことで入館を諦める。駐車場から見える建物だけ眺めておきました。左の青い建物は旧鶴岡警察署庁舎。国の重要文化財に指定されているんだって。右は旧西田川群役所。こちらも国の重要文化財。なんと!この建物には明治天皇が宿泊したことがあるらしい。



 こんな感じで鶴ヶ岡城を中心にフラフラと散策してみました。やっぱり散策は天気が良い方が良いね。いつか、また天気が良い時に来よう。ペンギン姉さんの実家に里帰りするときとかによっても良いかもね。



昼食
 午後は酒田へ行こうってことになり移動開始。途中のコンビニで夕食を取ります。今晩は豪華な夕飯が待っているので、昼食は軽め。クマ兄さんはサンドイッチとドーナツとコーヒーにしました。ペンギン姉さんはパスタ、ネコ娘は納豆巻きと唐揚げ。
 ご飯を食べ終え、車内に転がっていたペンギン姉さんのサンダルを拾ったら、靴底に大きな石が挟まってました。これを見てネコ娘が爆笑。笑いが止まらなくなる。



 笑いの止まらないネコ娘はほっといて、酒田へ出発。



山居倉庫
 12:20、酒田市にある山居倉庫に到着。でも、車から降りるのを躊躇するほどの大雨。今日の観光は厳しいなぁ。しばらく待ってみたものの、雨が弱くなる気配がないので意を決して山居倉庫へ入る。
 山居倉庫っていうのは明治時代、酒田米穀取引所の付属倉庫として作られたもの。巨大倉庫を観光施設にリノベーションしたものだそうです。米穀取引所だったということで、米俵が展示してありました。1俵は60s。クマ兄さんの祖父が若いころ、3俵の米俵を担いだことがあるって言ってたけど、3俵って180sだよ!?そんなの無理でしょって思ってたけど、どうも昔の人は本当に3俵かついでたっぽい。信じられん。
 展示コーナーにはNHKの連続テレビ小説「おしん」のコーナーがありました。おしんは庄内で撮影されたんだって。それもあって月山の麓には映画撮影セットがあるそうです。山居倉庫もおしんのシーンに出てきたとか。

 ちなみにクマ兄さんはおしんを見たことありません。




 これらは酒田山王祭の亀傘鉾というそうです。本間家三代目が山王祭を盛大にして酒田の街を活性化させよう、と考えて京都の祇園祭を真似して京都の人形師に作らせたものだそうです。1765年ごろのことだとか。現在は酒田まつりと呼ばれ、各町内で山車を出しているんだって。
 展示コーナーが充実していた山居倉庫ですが、お土産屋さんも結構充実していました。でも、高いものが多かったかな。天気が悪かったので、お客さんも多くてごった返してました。では・・・ペンギン姉さんとネコ娘はリラックスワゴンに戻り、クマ兄さんは山居倉庫の外観をパチリする。三角屋根が並んでいて面白い建物ですね。レンガ造りの倉庫っていうのは時々見かけるけど、木造の三角屋根っていうのは珍しいんじゃないかな。
 こちらは山居倉庫の横にあった東宮殿下行啓記念館というらしいです。二階部分が葉っぱで覆われちゃってますね。殿下と記念館ってことは皇室の方が訪れたのかな?中は確認しなかったのでよくわからん。
 山居倉庫の一番端は庄内米歴史資料館っていうものになってました。酒田を含む庄内地方って米どころでしたね。米に関する資料や農具の展示を通して庄内米のアピールをしているそうです。でも、ペンギン姉さんとネコ娘はリラックスに戻っちゃったので、クマ兄さんも入口だけ撮影して終了。



オランダせんべいFACTORY
 雨降ってるし、次はどこ行く?ってことで山居倉庫の駐車場でしばし悩む。そして思い出したのがオランダせんべい。そういえば、以前オランダせんべいの工場に行ったよね?じゃ、今回もそこに行こうってことで、酒田米菓にやってきました。前回来たのは2年前か〜。
 おせんべいはお米からできているのです。ここオランダせんべいFACTORYにあるカフェではお団子を販売しているそうですが、ここで試食もできちゃうのです。一個一個は小さいけれど、好きなだけお食べください。庄内米を使っているんだって。
 最近の庄内米は「つや姫」っていうブランドで売り出しているらしい。つや姫、聞いたことあるね。美味しいらしいよ。
 稲作の勉強コーナー?馬鍬のパネルがありました。馬だけじゃなく牛にも引かせることがあるそうです。これで田起こしや代かきをしたんだって。今じゃ機械化されてるよねぇ。
 5sの米袋12袋で1俵ですね。クマ兄さん家はいつも10sで買うけどね。ちなみに60sの玄米を精米するとおおよそ54sになるそうです。
 1俵は1升枡40個分。ということは、1升枡で1.5s。1升って1.8Lだったよね。1.8Lで1.5sかー。
 さらに1合カップだと400個で1俵。10合で1升だから、ここの計算は簡単か。
 さらにご飯茶碗だと880杯。急に数が多くなってイメージ付かなくなった。880sの茶碗が右写真。そして、オランダせんべいは16,200枚になるそうですよ。
 こちらはシート状に伸ばしたせんべいの素からせんべいの形に切り抜く道具。生地型ていうそうです。結構いろんな形があるんだね。
 こちら洗米機。前回来たときも同じような写真を撮った気がする。これで大量のお米を連続的に洗うんですな。ここに展示してあるってことは、現行品はバージョンアップしているんだろうね。
 左は反復焼き機。生地を入れた網が左右に動きながらせんべいを焼く機械。生産能力が気になる。右は味付け用ドラ。回転したドラへ焼いたせんべいを入れ、味をつける機械。いろんな食品メーカーでこれ使っているのを見かけるけどバッチ生産じゃない?連続的に味をつける機械ってないのかね。



トリックアートコーナー
 展示コーナーを抜けるとトリックアートのコーナーでした。庄内地方の田園風景の写真と一緒になると、本当に田んぼにいるみたい。外は大雨なのにここは晴天です。
 オランダちゃんと握手したり、外の世界へ階段を登ったり・・・どちらもただの壁ですよ。
 令和の色紙を持ってパチリ。今年は令和元年ですね。平成の色紙を持った小渕恵三元首相があまりにも有名ですが、令和の色紙を持った菅官房長官もこんな感じでしたな。右は大きなオランダせんべいと一緒に記念撮影中のネコ娘。この大きなオランダせんべいにかぶりついてほしかった。
 最後、焼き立てのオランダせんべい食べ放題コーナー。原価はいくらくらいなんだろう。ここで食べ過ぎると夕飯に響くよ・・・。



手焼き体験
 工場見学を終え、カフェでせんべいの手焼き体験をすることにしました。400円で焼き放題。ネコ娘が申し込みました。コンロの上に乾燥させたせんべいの素を並べる。すると、表面が焼けてきてブツブツができていきます。
 表面がうっすら黄色くなってきたら焼き上がり。醤油を塗ってバリッと食べる。結構おいしい。食べ過ぎちゃう。美味しいんだよね。そして・・・夕飯までにおなか空くかな?
 焼きながらせんべい食べても良いんだけど、たくさん焼いたのでテーブルに座ってゆっくり食べる。焼きすぎたな・・・。



蔵探訪館
 オランダせんべいの酒田米菓の工場見学を終えて、まだ少し時間があったので日本酒の勉強をしに蔵探訪館に来てみました。ここは東北銘醸株式会社が自社の日本酒ブランド「初孫」をPRするお酒の博物館です。
 入館無料の割には日本酒の作り方について詳しい展示が見られます。左は「はえぬき」とか「山田錦」などのお米の玄米と白米を比較したもの。白米は日本酒ように60%くらい精米してあるので、米粒がとても小さい。削った糠は和菓子になったり、米油になったり・・・いろいろ使われるらしい。
 右は農業試験場でこんな風にお米を干してますよっていうサンプル。 
 左は日本酒樽ですね。焼き物なのでとても重そう。そして、現われました、初孫シリーズ(右)。大吟醸、純米大吟醸・・・と贅沢なお酒が並んでいます。
 そして、なんとこの資料館では試飲ができるんですね。ペンギン姉さん、数種類の日本酒「初孫」を試飲。そして、お土産に買うかどうか悩む。うーん、と悩んでいるうちに他のお客さんが店員さんと話し始めたので、我々は撤収させてもらいました。飲めるなら今夜のお宿で飲もうかね。



はまあかり潮音閣
 16:00、我が家にとってはちょっと早いですが、お宿に到着しました。今日は天気が悪いから、あまり見て回れなくてね。今回のドライブで一泊だけお宿に泊まるのですよ。だいぶ前から検討してて、ちょっと有名な温泉に泊まりたいね、ということになり湯野浜温泉が候補に挙がりました。富山に帰るのも近いしね。
 受付をすると部屋に通されました。そして、部屋の広さにびっくり。三人には広すぎるくらい。相変わらず天気が悪いので海に行く気もなくなっちゃいました。
 トイレもついてるし、窓際には椅子もあってゆっくりくつろげます。でも、我々は現代人だから、テレビを見るかスマホをいじって過ごしちゃう。
 17:20、お風呂に入る。誰もいなかったので、お風呂をパチリ。露天風呂が閉鎖されちゃっているけど、内湯も大きくて快適でした。誰もいないお風呂を占有できるって気持ちいい。



A5ランク山形牛のしゃぶしゃぶ付きプラン
 18:30、夕飯の時間となりました。今日はちょっと贅沢にA5ランク山形牛のしゃぶしゃぶ付きプランにしてみたのです。だけど、席に着くと山形牛より目立つカニにびっくり。紅ズワイだけど結構大きいですよ。
 しばらくするとA5ランク山形牛が運ばれてきました。しゃぶしゃぶしたら・・・ウマいね。柔らかい。牛肉って匂いがあるものもあるけど、これは匂いもほどほどでとても美味しい。
 お刺身も出てきます。岩ガキもついてるし、鯛もあるね。魚のフライも美味しかった。下に敷いてあるソースが美味い。
 五穀米の炊き立てごはんもいただけます。ちょっと塩味がついているのかな?ご飯だけでも美味しくいただけました。







 
 エビチリ(左)もおしゃれだね。カップに入っているのは紅紫蘇のゼリー。この辺りの名物なのかな?お吸い物も魚のアラから出汁が出てきて美味しいですね。
 最後に変わったデザート。プルるんとしたゼリー状?寒天状?のものに、きな粉をつけて、シロップをかけていただきます寒天状のものはあまり味が無いので、シロップをたっぷりつけて食べると美味しい。



 という感じで、お腹いっぱいになった夕食でした。今日は食べ過ぎたなー。



 この後は部屋に戻ってゴロゴロ。旅も終盤。疲れが溜まってきているので、早めに就寝。おやすみー。



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