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四日目 桃狩り


2019.8.14


 とうとう四日目になりました。東北のほぼ中央部、尾花沢市からスタートです。今日も食べ過ぎ注意の一日になりそうだな。



起床
 6:30、起床。ネコ娘がなかなか起きないので、ペンギン姉さんがネコ娘のへそに指を入れてました。こんな起こし方もあったのか!この後のネコ娘はだいぶ機嫌が悪かったけど。
 ネコ娘を起こした後、着替えてトイレに行って出発の準備完了。今日は天気が良いので見る物が全部キレイに見える、はず。

 7:00、出発。



銀山温泉
 8:20、銀山温泉に到着。一度温泉街の方までリラックスワゴンで行ったんだけど、駐車場が無いようなので少し戻って銀山温泉共同駐車場というところに車を停めました。そしたらアブがたくさんいて車を降りるのが怖い。様子を見ていたら網戸にアブがとまったのでパチリ。
 5分ほど待って、アブの興味が他の車へ行っている間にリラックスワゴンを出る。ここから徒歩で銀山温泉に行くよ。しばらく歩くとバスの転回場を見つけました。確かにこの奥にはバスは入れないもんね。
 銀山温泉の温泉街にやってきました。川の両側に旅館が並ぶ。ここって千と千尋の神隠しのモデルにもなってるんだっけ?ちょっと雰囲気あるよね。
 旅館の前の通路を歩いていく。まだ朝なので開いていないお店もあって観光客も少ないんだけど、のんびり歩けて良いね。
 古山閣という旅館の正面をパチリ。玄関脇に神社がありました。銀山山神社って言うらしい。この神社よりも凄いのが建物の中盤に貼られている鏝絵。1月から12月までの古来の行事が描かれているんだって。

 右から正月行事、節分、雛祭り、桜だって。



 
 あるお店の前ではスイカとサイダーが冷やされていました。おいしそう。この時間でもソコソコ暑くなってきたのでこういうのがうらやましい。
 銀山温泉の温泉街のだいぶ奥の方までやってきました。旅館永澤平八という大きな旅館の前に来ると、その立派さにびっくり。こんなお宿に一度は泊まってみたいもんですな。と思って楽天トラベルで調べてみたら17,000円/人くらいで宿泊できるみたい。安くはないけどお金を貯めて頑張れば・・・。



散策
 温泉街を抜けると、その先には散策コースが整備されています。銀山温泉に来た目的はここ。この先に銀坑道があって見学できるのです。もともと野辺沢銀山というのがあり、そこに温泉が見つかったので銀山温泉となったらしい。
 遊歩道の入口脇にあったのが疎水抗。大部分をタガネを使って手掘りで作られたものだそう。当時は1,000mを超えたトンネルだったそうですが、途中で崩落しちゃったので現在はちょっとだけ。
 疎水抗を後にし、遊歩道を進んでいく。木陰を歩くのでちょっと気持ちいい、という感じの写真に見えるけど、実際は暑い。汗だくです。
 遊歩道の途中にあった夏しらず抗。中に入ることはできないけれど、中から外に向かって冷たい風が吹き出してきます。とっても涼しい。夏しらず抗の名の通り。
 さらに歩いて行くと見かけた動物たち。左はニホントカゲ。しっぽが青い。過去にしっぽを切ったことがあるのかな?右はコクワガタの雌だね。ネコ娘が子供のころはダンゴムシ大好きだったんだけど、今ではコクワガタも触れない。トカゲだって小学校でカナヘビを飼っていて大好きだったのに、今じゃ触れないんだろうな。
 遊歩道の一番奥かな、おもかげ園っていう小さな公園がありました。この先に銀坑道があるらしい。暑いのでおもかげ園はサクッと通り過ぎる。



銀坑道
 9:00、銀坑道南口に到着。入口は丸太が組まれています。さて、どんなところかな?と階段を下りていく。
 最初は洞窟探検っぽいね。鍾乳洞とは違うけれどなかなか面白い。所々に横穴があいているんだけど、これは銀鉱石を掘っていった穴かな?
 さらに進むと洞窟が大きくなりました。おぉー!ここは凄い。ここが延沢銀山の中心部かな?江戸時代初期に最盛期を迎えた延沢銀山。1650年頃には全盛期の半分程度の採掘量になり、1689年に大崩落が起きて閉山。
 江戸時代に全盛期を迎えた銀鉱洞なので、ほとんど手掘りだったんだろうと想像するけれど、掘られた穴はとても大きい。全盛期には25,000人もの作業者がいたそうです。
 この銀鉱洞は江戸時代に掘られた、ということもあり焼き掘りという方法がとられたそうです。薪木や木炭を燃やして岩の表面を加熱し、水をかけて急冷、母岩から鉱床を剥ぎ取って鉱石を採掘するという方法がとられたそうです。この方法は鉱石の熱収縮の差などを利用していると思われ、かなり効率よく鉱石が採取できたようです。所々、黒いすすがついてますな。でも、酸欠にならなかったのかな?
 この銀鉱洞、入場無料っていうのが素晴らしい。照明はちゃんとついているし、鉄骨の見学通路も完備されています。銀山温泉に宿泊すると、浴衣でここに来るのもOKらしいですよ。

 約5分で見学終了。物足りない人は何度でも入坑できます。じゃ、温泉街に戻ろうか。



儀賀市郎座衛門の像
 銀鉱洞の北口から出て階段を登っていくと儀賀市郎座衛門さんの像がありました。この人、延沢銀山の銀鉱を発見した人だそうです。石川県の金沢出身なんだって。


 
温泉街に戻る
 15分ほどかけて温泉街に戻ってきました。下り坂を歩いてきたからか、ネコ娘は靴擦れしてしまったらしい。サンダルだったからね。そして、ご機嫌斜め。とっても機嫌が悪いのです。足が痛いからって機嫌悪くならないでよ。
 温泉街に戻ってきましたが、ネコ娘の機嫌は直りません。そのうち、ペンギン姉さんがの機嫌も悪くなり・・・お説教!ネコ娘は足が痛いに加えてペンギン姉さんに怒られる、というダブルパンチ。しばらくしてごめんなさい、となりみんなで仲直り。お茶を買って水分補給。疲れたね・・・。
 お茶を飲みながら休憩していたら、旅館永澤平八のおじさんが箒を持って登場。ほこりを取り除き始めました。外側も丁寧に掃除するんだねぇ。
 5分ほど休憩して再び川沿いを歩く。よく見ると魚が泳いでいるね。ニジマスかな?結構大きい。
 こちらではガス燈の手入れをしてますね。箒でほこりを払っています。銀山温泉のガス燈って結構有名ですね。夕方が良いらしいんだけど、今日は見れないな。
 共同浴場しろがね湯にやってきました。もし営業していれば朝湯してみたいなぁ・・・と。でも、今日はお休みでした。残念。
 共同浴場しろがね湯の横でとんぼをたくさん見かけました。アカトンボの仲間かな?指を近づけても乗ってくれないんだけど、逃げもしない。指の上に乗ってほしいな〜。



とうふや
 とうふや、というお店を発見。お豆腐屋さんらしいですが、食べ歩きもできるようです。豆腐テン、生揚げ、豆腐の三種類を販売しているようです。
 一つずつ買って三人で分けました。クマ兄さんは豆腐。味が濃いね。ポン酢がかかっていて美味しい。ネコ娘は豆腐テン。ところてんの豆腐版。これもさっぱりして美味しい。ペンギン姉さんは生揚げ。これは限定品らしいですよ。
 実は足湯に浸かりながら豆腐を頂いていました。直射日光を浴びながら、足湯に入っていたのでかなり汗をかきました。でも、ポン酢のかかった豆腐のおいしさは倍増していたと思う。



 ということで銀山温泉散策は終了。銀山温泉はなかなか面白かった。今度は宿泊してみたいね。

 10:15、銀山温泉を出発。



王将果樹園
 銀山温泉を出て国道13号線を南下。そして東へ少し進むと周囲が果樹園ばかりになってきました。山形県はフルーツ王国なんですねぇ。
 11:50、王将果樹園に到着。駐車場が白い砂利敷きなので砂ぼこりが凄い。でも、気にしない。そして、なぜか白い車ばかり。なぜだろう???うちのリラックスワゴンも白だけど・・・。
 とりあえず受付をしよう。入口横の自動販売機でチケットを購入。事前にWeb予約していたので、当日券より100円ほど安いみたい。では、30分食べ放題の桃狩りプランを購入しよう。
 チケットを購入したらマイクロバスを待つ。一応予約していたけれど、当日飛込でも入れそうな雰囲気だったな。それはさておき、マイクロバスに乗り込むとほぼ満席状態で出発。数分で桃園に到着。



桃狩り
 12:15、桃狩りスタート。まずはバケツに水を受け取ります。家族で一つ。30分食べ放題ってことなので、気合を入れていきますよ!なんと食べられるかな?
 ここでまずどんな桃が美味しいのか分からない、という大問題が発生。とりあえずしっかりピンクになった桃をもぎってみる。そうそう、桃にはへたの部分がないので枝を折らないようにやさしくもぎる。
 収穫した桃は先ほどのバケツで洗う。周りに生えている産毛を水で洗って落としてしまいます。そしたら、あとは皮ごとかぶりつく。
 普段食べたことが無いような甘さと歯ごたえ。こりゃ美味い!新鮮な皮には渋みが少ないので、皮ごと食べるのがおススメって言われました。確かに皮ごとでもウマい。
 再び大きな桃をもぎってかぶりつく。ウマい。今回の桃狩りの品種は「あかつき」って言ってたと思います。糖度が高くて人気の品種なんだって。
 そしてまたもぎる。もぎって食べ、もぎって食べ・・・クマ兄さんは6.5個の桃でお腹いっぱい。0.5個っていうのはネコ娘が途中でやめたやつ。ペンギン姉さんは5個くらい食べてました。ネコ娘は何個くらい食べたのかねぇ。
 お腹いっぱいになるまで食べたら片づけをしてマイクロバスを待ちます。あれ?そういえば30分のプランだった気がするけど、30分経っても帰れって言われなかったな。というか、チケットの確認はバスに乗るときだけだったような。60分コースで申し込まなくても十分でしたね。

 10分ほど待ってマイクロバス到着。センターハウスに戻る。

 センターハウスでお土産用に売っていたあかつきは400円/個でした。ということは、クマ兄さんは6.5個のあかつきを食べたので、2700円分の桃を食べた計算になります。しばらく桃は良いかな。



東の杜
 13:30、東根市にある東の杜というところにやってきました。事前調査はほとんどしてないので、どんなところかよくわからん。入館料は無料みたいなのでとりあえず入ってみよう。
 どこを見ていいのか分からないけれど、歴史資料館っていう建物に人が集まっているので入ってみる。ここは古民具などが展示されているようです。
 左にはせんべいを焼く道具、戦時中の水筒、枡など。戦時中の水筒はちょっと重みがあるなぁ。右は電話。黒電話は懐かしい。その右の顔みたいな電話機は使ったことありません。どうやって使うんだろう・・・。
 こちらは藁で作ったお面。左から丑(うし)、寅(とら)、卯(うさぎ)だそうです。大正時代くらいまで、東根市の西部にある小田島という地区では、家を新築すると大黒柱の上にこのようなお面を飾っていたそうです。火事除けのためだって。
 別の建物にて。銘酒「東養老」という酒蔵が東根市の東の方にあったらしく、その酒蔵にあった「しぼり機」です。もろみを絞って新酒を取るのに使われたしぼり機。昭和35年から昭和59年頃まで使われていたものなんだって。



 という感じで昔使われていた道具を展示している東の杜でした。他にイベントなどでも使われることがあるみたい。無料なのが良いね。あとトイレがとてもきれいでした。



東根の大ケヤキ
 続いて東の杜から車で数分のところにある東根市立東根小学校にやってきました。ここには大ケヤキがあって名所になっています。小学校なのに観光客用の駐車場も整備されていました。
 日本全国どこから来たの?お住いの県にシールを貼ってね、という地図がありました。シールが入っているはずのプラスチックケースには・・・セミの抜け殻!さすが小学校、やることが違うね。
 では、大ケヤキを見学する。ものすごく幹が太い。幹のまわりは16mもあるそうです。背の高さは28mもあるんだって。日本欅見立番付というのがあって、東根の大ケヤキは東の横綱になっているそうです。
 背の高さが分かりにくいので東根小学校の校庭の方へ出てみました。すると、さすがに大きいね!校舎よりも背が高い。さすが28m。樹齢は1500年以上といわれているんだって。屋久杉みたい。



天童駅
 14:40、大ケヤキの見学を終え、国道13号線で南下してきました。30分ほどで天童駅に到着。ここに来たのは天童市将棋資料館が目当てです。だけど・・・320円/人もお金がかかるんだねぇ。ちょっと悩んで入館は諦めました。だって、そこまで将棋にハマってないし。
 代わりといっては何ですが、天童駅の中に入っているお土産屋さん、天童市物産センターに来てみました。ここはお土産屋さんと観光案内所を兼ねているようです。まずは天童市観光物産協会のゆるキャラ、こま八と記念撮影。続いて3月のライオンっていう漫画のモニュメントをパチリ。クマ兄さんはこの漫画を知りませんでしたが、ペンギン姉さんは知ってたらしい。ペンギン姉さんの格言「漫画は何でも教えてくれる」らしいので。



 ここで、天童市の観光パンフレットをもらう。すると、近くの天童公園に人間将棋の会場があるみたいなので行ってみることにしました。



人間将棋
 15:00、天童公園に到着。ほぼ頂上の広場に人間将棋の盤がありました。ちょっと見学に行ってみよう、ってペンギン姉さんとネコ娘を誘ったら行かないって。はい、クマ兄さん一人で行ってきます。まずは将棋盤を横から眺めてみる。結構小さい。もっと大きいと思ってた。
 上から将棋盤を眺められるように丘があるので上ってみました。丘の上には将棋塔があります。将棋駒生産量全国一を誇る天童市のシンボルとして建てられたものだそう。大山十五世名人の書による王将の文字。なかんか立派です。ここから将棋盤を見ると・・・やっぱりちょっと小さいね。奥の駐車場ではペンギン姉さんがスマホでクマ兄さんを撮影しようとしてますね。スマホで写るかな?



霞城セントラル
 16:00、山形駅前にやってきました。ここには霞城セントラルというビルディングがあります。山形市の顔になっている複合ビルですね。ここの24階に展望ロビーがあって、無料で山形市街地を見渡せるってことなのでやってきたのです。が、駐車場が有料なのが痛い。とりあえず霞城セントラルの目の前にあるタイムズに車を停める。そして、霞城セントラルのエントランスへ。すると、今日は浴衣を着た女の子がたくさん。花火大会があるらしいです。
 日本一のいも煮会のベンチ。子供たちが鍋の中で遊んでますね。芋煮会は山形が有名ですが、実は東北地方のあちこちで催されていますね。クマ兄さんとペンギン姉さんが学生のとき、岩手に住んでましたがみんなで食材を持ち寄って公園とかで芋煮会やったね。懐かしい。山形は豚肉味噌味らしいんだけど、盛岡でやったときは鶏肉で醤油味だった気がする。
 エレベーターで24階に上がり、周囲を眺める。目の前に山形駅があるので(左上)、山形新幹線が来るかな?と思って眺めたけれど、ちょうど来ない時間帯でした。

 東の方(右上)を見ると奥羽山脈がそびえてます。山形市は盆地だね。奥羽山脈の山々には分厚い雲がかかっていたので山越え時は雨かな。



 それから、霞城セントラルからも見えました!スカイタワー41。田んぼの真ん中に建てられたバブルの象徴として有名ですが、全室完売したんだって。初めて見たときはびっくりしたもんだ。1999年竣工なんだって。もうバブル終わってるような気もするけど・・・。
 嬉々として歩き回っているクマ兄さんを放置し、ペンギン姉さんとネコ娘はベンチで休憩。なぜかペンギン姉さんはお腹も痛いらしい。うーむ、早めに降りるか。



天童最上川温泉ゆぴあ
 18:15、天童市の日帰り温泉施設、「天童最上川ゆぴあ」にやってきました。実は一度ここへきて場所を確認した後、ガソリンスタンドに行って給油と洗車をしたのでした。

 このゆぴあの入浴料は300円、やすい!駐車場はほぼ満車でしたが、館内は広くて余裕があり、ぎゅうぎゅう詰めって感じではなかったな。自動券売機で300円を払って入場。市が運営しているからか、受付のおじさんは市役所の職員のようでした。

 このゆぴあには2本の源泉から引かれているそう。どちらもナトリウム-塩化物泉でのぼせないように注意が必要なんだって。


 
夕食
 入浴後、道の駅「天童温泉」にやってきました。今日はここがお宿。霞城セントラルから天童に移動する途中のスーパーで買ったお惣菜でお夕飯。ちょっと高いけど千切りキャベツは車中食の定番です。アジシオが車内常備なんでね。
 夕食後、後部座席をベッドモードに変更し、おくつろぎタイム。トイレに行くときにリラックスワゴンの周囲を散策すると車中泊しているお仲間がたくさん。1Boxが多いけど、ハイエースもかなりいますね。旅好きは車中泊に行きつくのか?

 というわけで、夜は車内でTVなどを見ながらゴロゴロ。長旅の疲れをいやしましょ。

 22:00、就寝。おやすみ〜。



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