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三日目 臼杵


2018.12.30


 大分三日目。今日は佐伯市の端の方にある丹賀要塞跡を見学した後に臼杵へ移動する予定でしたが・・・年末だからかトラブル発生。



起床
 7:00、起床。昨日に引き続きよく眠れました。我が家のリラックスワゴンにはFFヒーターがついているので、冬の車中泊はとても快適。毛布一枚で過ごせます。車内が乾燥するので、加湿の為に濡れタオルを干しておくとさらに快適。ネコ娘なんて毛布から飛び出して爆睡です。

 無理やりネコ娘とペンギン姉さんを起こし、出発の準備をする。

 8:00、出発。



丹賀砲台園地
 9:00、佐伯市の丹賀砲台園地に到着。午前中はここを見学するつもり。Webなどで年末年始の休館日などを調べてきたので、今日はオープンするはず。9:30開園なのでしばらく待つか。と言いつつ、あまりに人が来ないのでちょっと不安になる。

 9:15、本当にオープンするんだろうな!?と心配になり、入口へ行ってみる。すると、12/29〜1/3は休館日だと!ホームページにはそんなこと全く書いてなかったよ!

 仕方ない、次の目的地へ行くか。
 がっくりしながら佐伯市に向かって海岸線を走る。すると、海の向こうの島が浮いてる?蜃気楼だね。クマ兄さんが住んでいる富山県も蜃気楼で有名なんだけど、ここの蜃気楼は凄いな。
 どこかの港町。この辺りもリアス式海岸ですね。グネグネ道が凄い。ペンギン姉さんが乗り物酔いになりました。



ポケモンゲット
 佐伯市内のミスドに到着。一昨日からペンギン姉さんがミスド、ミスドと騒いでおりました。年末の福袋的なものを販売しているそうです。今回の旅程で立ち寄れそうなのはここ佐伯市のミスドだったので、丹賀砲台園地の休館日の代わりに来てみました。ゲットできた紙袋を持ってご満悦なネコ娘でした。



歴史と文学の道
 佐伯市のローカルフードでお昼ご飯にしようと思うんだけど、ちょっとまだ時間が早い。ので、佐伯市の観光地、歴史と文学の道へ行ってみることにしました。

 駐車場は佐伯市歴史資料館を使わせてもらいます。

 10:30、駐車場に車を停める。ペンギン姉さんは乗り物酔いが収まらないようなので、車内待機。ネコ娘と二人で散策に出かけます。
 駐車場の目の前、佐伯城の三ノ丸櫓門をパチリ。この櫓門は三代藩主である毛利高尚のときに、藩主の居館を山頂から三ノ丸に移し、その時に正門として三ノ丸櫓門を建てたそうです。佐伯城の城郭建築物として唯一現存するものだって。
 佐伯城の石垣の脇にカッパがいました。カッパの手に触れようとするとカッパの頭上から水が噴き出ます。飲み水かな?カッパって頭から水を噴き上げるんだっけ?
 それでは歴史と文学の道を散策しましょう。まず最初に見かけたのは井戸。安井と呼ばれる井戸。飲料水が無く苦しんでいたため、藩医の今泉元甫が私財を投じて掘った井戸。三つも掘ったんだって。この井戸はそのうちの1つ。
 続いて歩いていくと郵便ポストがありました。古いタイプ。今でもちゃんと現役です。
 ちょっと低めの漆喰の壁が続く。この壁沿いに歩いていくと国木田独歩の資料館がありました。そして、ここも今日は閉館中。国木田独歩って小説家だそうです。クマ兄さんは名前しか知らない。有名な作品って何だろう?よく知らないけど、国木田独歩はここで英語と数学の教師として働いたことがあるそうです。その後、佐伯を舞台にした作品を作ったんだって。
 マンホールには三ノ丸櫓門と独歩の詩が書かれていました。「佐伯の春 先づ 城山に来り 独歩」って書いてありました。
 馬場広場に観音様がいました。慈眼視衆生(じげんじしゅじょう)って言うらしい。じゃ、ここでUターンして車に戻ろう。
 来た道を戻る。この道は山際通りと呼ばれています。右手にお城。左手は、現在は住宅地になっているけれど昔は沼や田にして足元を悪くしていたんだって。これは防備のためらしい。
 矢野龍渓(やのりゅうけい)という人の碑がありました。文学者であり政治家でありジャーナリスト。ここで生まれたそうです。すごい人らしいけどよくわからん。ただ、この碑は明治45年に作られたってことで、それもすごい。



ごまだしうどん
 11:30、歴史と文学の道から車で数分のところにある「味愉嬉」にやってきました。スマホで検索したら、ごまだしうどんが美味しいお店って出てたので。
 座席に通され、ごまだしうどん定食を注文。が・・・ここでペンギン姉さんリタイア。体調悪いらしい。えぇ〜・・・どうする?ってなったんだけど、ペンギン姉さんは車で寝てるので、ネコ娘とクマ兄さんだけで食べてきて、だって。じゃ、そうするか。
 ペンギン姉さんが撤収すると、ごまだしが運ばれてきました。あと柚子胡椒にカボス?に豆乳。これらをかけてうどんを楽しむそうです。ちなみにこの「ごまだし」、味噌じゃないそうです。エソという魚を焼いてごまと合わせたものだって。ゴマ味噌だと思ったよ。
 12:20、ごまだしうどん定食が運ばれてきました。結構待ったね。うどん、とり天、おにぎりの定食で864円はお得ですな。まずうどんをお椀に取り、ごまだしを入れていただきます。続いてカボスをかけていただく。その後豆乳を入れると豆乳が固まって湯葉みたいになる。それからおにぎりとごまだしでお茶漬け。最後はスープを頂いてごちそうさま。すっごい美味しかった。ごまだし、良いね。とり天も揚げたてでウマい。
 ネコ娘も一人前をペロリ。ペンギン姉さんは残念だけど、美味しく頂きました。

 12:30、退店。



臼杵へ
 食後、東九州道で北上。臼杵市を目指します。東九州道を走っていると大きな採石場のようなものが見えました。水晶山採掘跡っていうんだって。水晶山っていうから水晶がとれるのかと思ったら石灰石の採掘場だとか。



臼杵城跡
 13:20、臼杵市街地に到着。駐車場を探していたら臼杵市観光交流プラザの駐車場が空いていたので、ここに停める。無料で助かります。周辺の駐車場は有料が多い中、ここだけ無料でした。

 臼杵市観光交流プラザの駐車場にうちのリラックスワゴンを停め、ペンギン姉さんは車中で昼寝。ずっと体調が悪いみたい。ネコ娘とクマ兄さんは臼杵市観光交流プラザを軽く見学し、トイレを借り、市内散策の順を進める。

 臼杵市観光交流プラザを出て最初に向かったのは、すぐ横にある臼杵城跡。岩の上に作られた城みたい。一部は石垣にもなっています。元々は丹生島という島に作られたお城だそうです。
 丹生島は北、南、東を海に囲まれ、西は干潮時に現れる干潟の陸地で陸地と繋がる、という地形。こんな場所だから天然の要害となっていたそうです。
 正面から臼杵城に入っていく。岩山を削って作ったのがよくわかります。お城というより山ですな。1586年、島津軍の侵攻(丹生島城の戦い)があり、実践も経験しているそうです。
 これは城壁に開けられた穴。狭間と言うやつですね。ここから鉄砲を使って敵を攻撃したのでしょう。
 続いて大門櫓。ここは石垣で固められています。これは復元されたものだろうなぁ。
 大門櫓を抜けると、石垣の上に上がれる場所がありました。展望台みたいになってます。上がってみると臼杵市を一望できる。NTTのビルが目の前にあってちょっと邪魔だけど。

 じゃ、もどろう。本丸の方へ行くと臼杵護国神社があるようですが、ペンギン姉さんが車でお休み中なので、御朱印帳も持ってきてないし、今日は行かないでおこう。
 階段を下りていくと岩壁の途中に穴が開いてました。石を積んで塞いでますね。ここは大事なものが保管されているのかな?それとも門があった?岩山を利用したお城って初めてかも。なかなか斬新なお城でした。
 手前の石垣、奥の石壁、同じお城だけど違うお城みたい。大昔は海に囲まれていたってことだから、攻めるのは大変だったんだろうなぁ。



二王座歴史の道
 臼杵城から徒歩5分、二王座歴史の道にやってきました。武家屋敷の長屋門や白壁の商屋が並んでいます。ここにはポツポツと観光客がいますね。のんびり歩いて行ってみますか。
 白壁が連なる石畳の道。これが二王座歴史の道だね。しばらく上り坂を登っていくと、旧真光寺がありました。旧真光寺を核としたこの界隈は切通と呼ばれ、臼杵の町並みを代表する景観だそうです。
 旧真光寺のすぐ横に直良伸夫顕彰記念館と言うのがありました。だれ?なにした人?って思って入ってみたら、明石原人を発見した人らしい。アマチュア考古学者だったんだって。
 金毘羅水という井戸。金毘羅社の土地の岩盤をくり抜いて彫られているのでこう呼ばれているそうです。臼杵名水の1つに数えられたとか。今では使用されてないんだって。



三重塔
 臼杵にある三重塔が結構有名です。二王座歴史の道を歩いていると見えてくるので立ち寄ってみました。近くまで行くと見失ったのですが、大橋寺(左)という寺院があったので入ってみると、三重塔が無い。振り返るとちょっとだけ離れたところに三重塔が建ってます。龍原寺の方にあるんだって。お寺の中に入るより道路沿いから眺めた方がよく見えました。



松島神社
 臼杵川の中州にある松島神社。1707年創建ということなので、結構歴史は長いです。この場所は古来から臼杵七嶋の1つに数えられる名勝地です。拝殿と本殿が丸見えでした。



フンドーキン醤油
 臼杵川の中州にはフンドーキン醤油の工場があります。松島神社の向かいに木造の建物があるので行ってみる。本日の業務は終了致しました、って札が出てました(左)。ここ、資料館?それとも本社?残念でしたが、橋の上から大きな「金」の建物も撮っておきました。自宅に帰ると、フンドーキン醤油のドレッシングを我が家でも使ってたよ。



久家の大蔵
 八町大路に入っていく。歴史の町「臼杵」のモニュメント。その先に石敢當がありました。石敢當って中国伝来の悪魔除け。沖縄ではよく見かけますが、臼杵でも見かけるとは思わなかった。ちなみに沖縄では「いしがんとう」、臼杵では「せっかんとう」と読むそうです。
 さらに進んで久家の大蔵に到着。この大蔵は1868年4月に完成し、久家本店の酒蔵として使われてきたもの。「ふるさとの正気」と残す観光文化施設。アズレージョというタイルが貼られています。ポルトガル人の画家が造ったんだって。



臼杵八坂神社
 小手川酒造という醸造所を発見。この建物は江戸時代後期に建築された店舗で、フンドーキン醤油の前身だとか。臼杵って歴史の長い町なんだね、と感心しながらブラブラ歩く。
 14:25、臼杵八坂神社にやってきました。30日だからね、参拝者はほとんどいません。でも、ちゃんと参拝しておこう。あ、今日はペンギン姉さんがいないので御朱印帳は無しね。主祭神はタケハヤスサノオノミコト、クシイナダヒメノミコト、オオクニヌシノミコトという有名神。
 神馬は模型でした。境内には本護稲荷社というお稲荷様がありました。ちっちゃい社しかないけれど、お稲荷様に参拝できて良かった。
 八坂神社の前には水路があって、大きな錦鯉が泳いでいました。餌は売ってないな〜?ネコ娘と錦鯉が見つめ合ってお互いに餌をあげたい、餌をもらいたいって引き合ってます。



かぼかぼジュース
 最後に臼杵市観光交流プラザの近くにあるかぼす工房によってみる。ネコ娘がソフトクリームを食べたいっていうから。でも、ソフトクリームは売ってませんでした。代わりにかぼかぼジュースっていうのが目についた。120円だし。お店の人に聞いたらカボスのジュースだって。買って、飲んでみたら美味しかった。



 車に戻るとペンギン姉さんが少しだけ復活。ネコ娘と二人でかぼかぼジュース飲んだよって報告したら、ずるい〜だって。だって、飲めるかどうかわかんないから買ってこれないじゃん。

 では、次の目的地へ出発しよう。


 
関崎へ
 まだ暗くならないので、関崎を目指してみようと思う。佐賀関半島の先っちょにある岬ですね。佐賀関半島に差し掛かると大きな工場がありました。Googleマップで見るとパンパシフィック・カッパ―株式会社というらしい。高品質な銅を生産している会社だそうです。うーん、工場見学したい。



関崎灯台
 16:00、佐賀関半島の先っちょに到着。駐車場に車を停め、関埼灯台を目指しますよ。なんと!ペンギン姉さんとネコ娘は車で待機だって。
 遊歩道を進む。一応、コンクリートの道がある。
 5分ほどで関埼灯台に到着。佐賀関半島の先端で船の往来を見守る灯台です。
 関埼灯台は1901年に初点灯。豊後水道の向こう側に見える佐田岬灯台とこの関崎灯台が海を照らします。あ!佐田岬灯台も見に行ったなぁ。あの時も一人だったような。
 1901年に設置された関埼灯台ですが、1918年に対岸の佐田岬灯台が設置されると、関埼灯台のレンズをそっくり佐田岬灯台に移設したそうです。なんでかね。そして、こちら関埼灯台には新たなレンズが取り付けられたそう。不思議なことをするんだね。
 現在、この灯台の光度は5,600カンデラ。約23キロメートル先まで光が届くそうです。

 関埼灯台と佐田岬灯台のコンビをコンプリート。満足満足。
 帰りもパンパシフィック・カッパ―株式会社の佐賀関精錬所を眺める。大きな精錬所ですねぇ。



関あじ関さば館
 佐賀関半島の来た道を戻る。ちょっと早いけど、夕飯を食べに関あじ関さば館に寄ってみました。

 駐車場に車を停めて海を眺めると蜃気楼発生中。すかさずパチリ。富山湾より蜃気楼が発生しやすいんじゃないの?
 16:40、関あじ関さば館に入る。一階はお土産屋さん。やせうまっていう大分名物が売ってました。幅の広いうどん。どこかで食べたいね。でも、今日は刺身を食べようと思う。
 二階のレストランに行く。今日は贅沢にお刺身を食べますよ!それぞれ注文を済ませると、魚の骨をおつまみに出してくれました。素揚げだね。お菓子みたいで美味しい。
 注文して10分後、最初に出てきたのはネコ娘の「関の海鮮丼」。どんぶりにお刺身がモリモリです。サザエが載ってるし、アジも骨だけになっているのにピチピチ動いてます。
 続いてペンギン姉さんが注文した関あじ御膳(左)とクマ兄さんが注文した関さば御膳(右)がやってきました。

 ・・・ネコ娘の海鮮丼で興奮していたからか、御膳のお刺身ちょっと少なくない?と思ったけど、ちゃんと関あじ関さばなので良しとしよう。お刺身はとっても美味しかったです。ペンギン姉さんと関あじ関さばをシェアしたんだけど、関あじの方が好みかな。



 ちょっとお早い夕食でしたが、関あじ関さばも堪能できたので満足です。じゃ、お風呂入りに行こう。



ぶんご温泉高田の湯
 18:00、大分市南部にある「ぶんご温泉高田の湯」にやってきました。350円/人というお手軽な金額、サウナ、ジャグジー、露天風呂もある本格的な銭湯。しかもお湯はカルシウム・ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉という本物の温泉。さっぱりして気持ちよかった〜。
 入浴後、大分県の内陸部へ移動。道の駅「みえ」に20:20ごろ到着。ここからは後部座席をベッドモードにして、ゴロゴロしながらテレビを見て過ごす。今日はペンギン姉さんの体調がよくなかったけど、明日は回復するかな?



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