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二日目 竹田・豊後大野


2018.12.29


 さぁ、今日から本格的な大分めぐりです。昨日まではドライブばっかりだったけど、今日はあまり移動しない予定。じっくり見て回るのです。



道の駅 竹田
 8時起床。かなりたっぷり寝ました。9時間以上は寝たかな?昨日一昨日は寝不足だったので、リフレッシュできてよかった。トイレに行って着替えて、ネコ娘とペンギン姉さんを起こす。

 8:55、出発の準備完了。午前中は竹田を観光する予定なので動き出しはゆっくりなのです。



岡城
 9:20、岡城の駐車場に到着。9:00オープンとのことだったので、もう少し早く来ても良かったんだけど、ちょっと出遅れた。が、駐車場に入ったのは二番目くらい。今日は観光客少な目?
 駐車場の脇に料金所があり、300円/人の入場料を支払う。すると、登城手形と巻物(案内パンフ)がもらえました。ペンギン姉さんはニンニン。

 9:30、では岡城を登ろう。
 てくてくと岡城方面へ歩く。この辺りは平らな地形なので歩きやすい。道路の片側は岩場、反対側はお土産屋さん。この時間は客引きが無いけれど、お昼近くになると客引きのおばちゃんも多いんだろうな。
 しばらくすると大手門への上り坂が見えてきました。
 それでは岡城へ入っていきましょう。岡城は天神山に築かれた山城。よって、入城するには登山が必要なのです。岡城の石垣を眺めながら登っていく。
 大手門跡まで登ってきました。本来の名前は追手門というらしい。この大手門は籠城のとき、敵を正面に追い詰めて戦闘を集中させるという目的があるようです。そんなことよりも・・・この門の西洋式のお城っぽくない?
 大手門を抜けると天神山の上部は比較的平らでした。不思議。しばらく歩くと三の丸かな?よくわからん。
 9:40、山の上部に作られたお城後。結構広いし要塞化されています。その手前には貫木門跡があります。これも要塞化が進んでいますね。
 岡城からは九重山などの山々が綺麗に見えます。そして、瀧廉太郎の銅像もあります。瀧廉太郎は小学校時代に過ごした富山市の富山城と竹田氏の岡城址から、あの有名な荒城の月を作り出したとか。へぇ〜、富山城と岡城からなんて知らなかったよ。今度富山城にも行ってみよう。
 空を見上げたら月が出てました。これぞ荒城の月?
 本丸までやってきました。ここには岡城天満神社があります。さすがに御朱印は無いね。この辺りから岡城の石垣が見渡せます。岡城ってとても広い。東西2,500m、南北360mもの広さがあったんだって。
 9:50、本丸まで到達したので帰路につく。復路は復路で見える景色が違うねぇ。石垣がピシッとそろっているので、復元された石垣なのかな?
 山を下って城域から出る。往路でも気になったんだけど、階段の手すりになっている石が変った形をしています。これはかまぼこ石って言うんだって。これはオシャレでこうしたのか、何かの目的があったのか?攻められたときにロープなどを掛けられないように?
 下界に降りてきました。お土産屋さんの壁に岡城の石垣と瀧廉太郎の荒城の月の歌詞が書かれています。この後、お土産屋さんのおばあちゃんが昆布茶の試飲をさせてくれて、お茶碗を返そうと思ったらお土産屋さんに誘導されて・・・でも何事もなくお店を出られました。

 駐車場に戻り、竹田市街地へのルートを確認しているとき、駐車場脇の木の枝にヤドリギがあるのに気付いた。久しぶりに見た。



竹田市街地へ
 竹田市街地めぐりに行こう!車は岡城の駐車場に置いたままにします。駐車場脇に階段があるので降りてみる。すると・・・竹田高校の校庭に出た。野球部が練習中。来た道を戻る気になれず、校庭の端を歩いて通り抜けさせてもらう。すると、「こんにちはー!」って校庭の反対側から挨拶される。ペンギン姉さんとネコ娘はガン無視!クマ兄さんは手を振っちゃった。これで、校庭の端を通り抜けるのはOKだろう。
 竹田高校を通り抜け、市街地に出ました。市街地なのに高い石垣があります。その先には山を削った道。要塞化されてる町?この先には神社が二つ。



岡神社
 この岡神社はもともとは岡城にあって愛宕神社と呼ばれていたそうです。紀元2276年(1734年)に城北守護の神として祀られ、明治41年にここに移ってきたそうです。境内に滑り台があったり、あっけらかんとした拝殿が何とも言えないねぇ。御朱印はもらえませんでした。どこに社務所があるのかな?
 これは、拝殿の柱にぶら下がっていたもので、たぶんおみくじ。でも、このおみくじを引くのは勇気がいるなぁ。



広瀬神社
 岡城の隣には広瀬神社がありました。こちらは社務所も境内にあって御朱印もらえそう。まずは参拝します。
 拝殿はきれいに整えられていました。三人で二礼二拍手一礼。その後、境内を散策したら広瀬中佐の像がありました。広瀬武夫中佐は軍神と称えられた軍人さんです。日露戦争の時、旅順港閉塞作戦に従事。閉塞船福井丸を指揮していたが、敵駆逐艦の魚雷を受けてしまったそうです。広瀬は自爆用の爆薬に点火するため船倉に行った部下が戻ってこないことに気付き、その部下を助けるため一人沈み行く福井丸に戻ったとか。船内を3度も捜索したけど見つけられず、救命ボートに乗り移ろうとした直後、頭部にロシア軍砲弾の直撃を受け戦死してしまったそうです。享年35歳。若いねぇ・・・。
 日本初の軍神になったとか。
 この石碑の土台は、日露戦争の時の旅順港閉塞作戦に使用された石だそうです。閉塞船福井丸の重しとして積まれた石なんだって。日露戦争後、日本海軍によって引き上げられ、ここに奉納されたとか。
 クマ兄さんが銅像や石碑を見ている間、ペンギン姉さんとネコ娘は社務所で御朱印をもらってました。
 広瀬神社の境内に落ちていた松ぼっくりは超巨大。これは松のぼっくりじゃないよね?何ぼっくり?
 広瀬神社から竹田市街地が一望できました。コンパクトシティだね。これなら歩いて竹田市街地を見て回れそうだ。あと、足元で気になったのが霜柱。すごく長い。久しぶりにこんな大きな霜柱を見た。寒いんだねぇ。



キリシタン洞窟礼拝堂跡
 広瀬神社から武家屋敷方面へ歩く。武家屋敷に差し掛かったところでキリシタン洞窟礼拝堂跡の案内を見つけたので、ちょっと寄り道してみる。
 山の崖をくり抜いた洞窟が14世紀のローマの洞窟礼拝堂によく似ているんだそうです。幅3m、奥行き3m、高さ3.5m、正面奥の壁を彫り込み祭壇として、礼拝堂にしていたとか。ここ岡藩でもキリスト教が禁止され、キリシタンの大弾圧が行われていたそうです。ここ、洞窟礼拝堂はこっそりと信仰が続けられた場所、なのかな?





 



武家屋敷
 再び武家屋敷。当時はたくさんの武家屋敷が並んでいたそうです。1787年頃には13軒の武家屋敷があったとか。土塀が綺麗ですね。
 右の長屋門は1847年頃に作られたもの。明治時代に一度か移築されたそうです。さらに昭和後期に解体修復もしているので保存状態は良いですね。この辺りは禄高約百石〜二百石の武士が住んでいたそうです。
 武家屋敷からは山沿いの道を西へ歩く。旧竹田荘の目の前の道。ここも石垣が続いています。竹田って石垣が好きなの?



西宮神社
 瀧廉太郎記念館に行く途中に西宮神社があったので立ち寄ってみた。階段を登ったところに社殿。ここも御朱印はもらえなさそう。お賽銭を入れて参拝。



廉太郎トンネル
 廉太郎記念館に到着。しかし!年末の休館日になってました。残念。

 続いて廉太郎トンネルに・・・。Google mapで探すも見つからず。ウェブサイトで調べると、Google mapは間違ってるらしい。スマホでちょこちょこ調べたら廉太郎記念館のすぐ近くらしい。戻ってみたら・・・ありました。
 廉太郎トンネルに到着!ぱっと見、普通のトンネルです。ちょっと狭いトンネルだなー、車は来ないかな?と思ったら、軽トラが通過していきました。

 このトンネルは明治中期ごろに掘られたもので、昭和62年にメロディートンネルとして回収されたもの。

 ボタンを押すと、瀧廉太郎が作曲した曲が流れます。廉太郎トンネルっていうから、瀧廉太郎がここで何かしたのかと期待したけど、そんなことは無いみたい。







 



丸福食堂
 11:25、竹田丸福にやってきました。廉太郎トンネルで遊んだ後、スマホで竹田グルメを探して見つけたお店。廉太郎トンネルから徒歩圏内で良かった。
 店内に入ると、時間がちょっと早いからか空席がありました。
 ペンギン姉さんはとり天南蛮定食(左)、クマ兄さんとネコ娘はとり天定食。クマ兄さんはとり天が6個もついたとり天A定食です。ペンギン姉さんはとり天とチキン南蛮と二度おいしい定食。クマ兄さんとネコ娘はとり天を満喫。ボリューム満点、ご飯もお代わり自由。最高です!



岡城へ戻る
 竹田街歩きもとり天で終了。岡城の駐車場へ戻ろう。スマホに道案内をしてもらいながら田町通りを歩く。ここは漆喰の白い建物が並ぶ。ちょっとした観光地だね。竹田は武家屋敷があったり、漆喰の町並みがあったり、見どころがたくさんだけど、マイナー観光地なのか観光客が少ないので快適でした。
 田町通りを通り抜けると広瀬神社前。ここにも広瀬武夫氏の銅像がありました。トンネルを抜けると奇岩があります。竹田って奥が深い。



 12:30、岡城の駐車場に到着。だいぶ疲れた。では、次の観光スポットへ移動しよう。



原尻の滝
 13:00、原尻の滝に到着。久しぶり。ここに来るのは二度目かな。初めて来たのは2009年の「日向と豊後」の旅。毎回ここに来るのは冬だね。今日も天気が良いのでゆっくり見て回ろう。まずは原尻の滝の正面にある橋を渡る。細くて揺れるのでスリル満点。
 橋の上から滝を眺める。東洋のナイアガラって呼ばれることもあるんだって。ナイアガラの滝を見たことが無いので、似ているのかどうかわからないけど、凄いものは凄い。それにしても滝って山奥にあるイメージなんだけど、ここって平地だよね?平らな土地に突然大きな滝があるんだけど、どうやってできたのかな?
 橋を渡り切ると麦畑。ビール用の大麦の生産をしている畑のようです。こんな畑の広がる地に東洋のナイアガラがあるって不思議。
 橋を渡った先で原尻の滝を眺める。こっち側からの景色もきれいだ。あと、滝の上流側に鳥居があるね。
 滝の上流側に回ってみると鳥居。そして、ゴツゴツした岩場。柱状節理だね。この辺りは阿蘇山の噴火でできた土地のようです。甌穴なんかも見られました。この岩場は見ごたえあり。
 戻ってくると大きな水車のある建物がありました。喫茶店みたい。



道の駅 原尻の滝
 原尻の滝を散策後、道の駅に寄ってみる。原尻の滝の横に道の駅があるのですよ。みかんや晩白柚が売ってました。晩白柚は一個1,080円。結構高いね。食べたこと無いんだけど、美味しいのかな?
 道の駅のスナックコーナーで「はちみつかぼすソフト」を購入。さっぱりした甘味と酸味が美味い!これは美味しいね。



 ソフトを食べたら車に戻り、夕飯の準備。炊飯器にご飯をセット。じゃ、次に行こう。



沈堕の滝
 14:15、沈堕の滝に到着。階段を下りて沈堕の滝に行こうかなぁって思ったら、変な恰好をした人達が写真撮影中。これは降りていって良いのだろうか・・・。
 沈堕の滝を遠目に見ると、なんだか不思議な形をしている。人工物っぽい。あと、足元に見える廃墟はなんだ?
 この廃墟は沈堕発電所の跡らしい。これは豊後電気鉄道株式会社が1909年に作ったもの。今では完全に廃墟になってます。近代化遺産にも登録されているらしい。
 沈堕の滝はすぐ上流に取水用の堰が造られたそうです。これによって自然の滝と人口の堰による異様な水の流れが見られます。これは微妙な滝。凄いんだか、凄くないんだか。大きい滝なのに有名観光地じゃない理由がわかったよ。



稲積水中鍾乳洞
 15:05、稲積水中鍾乳洞に到着。豊後大野市にありますが、かなりの山奥です。鍾乳洞と聞くと訪れないわけにはいきません。以前は風連鍾乳洞に訪れたことありますが、今回はこっち。結構すぐ近く。入場料は結構高くて1,300円。でも、せっかくここまで来たので入場します。

 受付棟で入場料を払い、鍾乳洞に入る。
 水中鍾乳洞と言いつつ、全然水はない。鍾乳洞なんだけど鍾乳石は少なく、洞窟って感じ。 
 昇り龍という鍾乳石。上に向かって伸びる鍾乳石があるんだけど、写真だと分かりにくいな。
 しばらく進むと赤や青でライトアップ。無限界という狭い隙間を抜けると新生洞の折り返し地点。ここはちょっとしたホールになっています。上部は水没しなかったのでつらら石、石筍、フローストーンなどができています。下部は水没していたので鍾乳石が発達せず、普通の洞窟。
 雲上の雲、という鍾乳石。この上は50m以上もあるそうです。でも、あまりに深すぎて奥まで確認できていないんだって。
 稲積水中鍾乳洞は二本の鍾乳洞が公開されています。さっきまでは新生洞というほうで、あまり鍾乳洞っぽくなかった。ほぼ入口まで戻り、水中洞というもう一本の鍾乳洞に行くとこちらは鍾乳石がニョキニョキ伸びてて、まさに鍾乳洞。
 水中洞の一番奥、示現の淵。水中湖になっています。ここから500m先まで鍾乳洞が続いていることが、ダイバーの調査で分かっているんだって。
 帰り道は青くライトアップ。この鍾乳洞、カラフルにライトアップするのが好きだな。水没した鍾乳洞には阿蘇山の大噴火(8万5千年前)によって水没した鍾乳石があるそうです。これって珍しいんだって。右は頭上にあった鍾乳石。新生洞より水中洞の方が鍾乳洞っぽかった。



ロマン座
 鍾乳洞を出ると目の前にあったのがロマン座。昭和にタイムスリップできるそうです。ロマン座の入口には恐竜の頭があるけど、恐竜は昭和じゃないよねぇ。
 ロマン座に入ってみると商店街。スナック、時計店、小料理屋、キャバレー。これが昭和かぁ・・・。クマ兄さんとペンギン姉さんは中学二年生の時に平成になったからさ、こういう商店街はあまり知らないんだよね。学生時代に少しだけ行ったことあるけど。
 よくある昭和館のおもちゃコーナー。よくこれだけ保存していたもんですよ。ホーローの看板なんかは今でも見かけるけどね。たばこの看板はさすがに見ないか。それから、子供のころデパートの遊具コーナーには100円を入れるとしばらく乗れる車とか電車とかあったな。
 出口から見て、なんでロマン座なのかわかったよ。映画館なんだね。ロマン座っていう映画館、本当にあったのかな?



白蛇堂
 鐘突き堂で鐘をごーん。ネコ娘、渾身の一突き。良い音なりました。
 白蛇堂で白蛇を観察。アルビノだね。白蛇は蛇の中でも最高の霊力を持つらしい。どれどれクマ兄さんにも御利益あるかな?



開世美術館
 なぜか美術館までありました。開世美術館だって。ここまでくると何かの宗教のような気がしてくるけど・・・。まぁ、無神論者の我が家は大丈夫だろう。

 美術館に入ってみると有名画家から素人までいろんな人の絵が展示されていました。右上はピカソ。

 左は工藤静香の自画像。販売もしているみたいだけど、工藤静香の絵に値段は付いてなかったね。








 
 16:15、ということで、稲積水中鍾乳洞の見学は終了しましょう。今日の観光はこれにて終了。夕飯の買い出しをして、お風呂に入って、お宿に行きましょ。



FREIN
 17:20、スーパーマーケットで夕飯のおかずを買う。今日も夕飯は車中食。



やよいの湯
 18:45。佐伯市の道の駅やよいにやってきました。今日はここで車中泊します。この道の駅には入浴施設のやよいの湯があるので、ここで入浴。ここは温泉ではないようです。普通のお風呂。でも、サッパリして気持ちよかった。
 入浴後、車に戻って車中食。スーパーマーケットで買ってきたお惣菜とインスタント味噌汁、車内で炊いたご飯。お惣菜はチキン南蛮とフライドチキン。チキン好き。
 食後のデザートにヨーグルト。お通じ対策です。

 食後はしばしテレビを見てゆっくりする。ペンギン姉さん、今日はたくさん歩いたので疲労困憊のようです。

 疲れて眠くなったら就寝。何時に寝たのか忘れちゃった。



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