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十日目 嬉野


2016.8.14




 とうとう最終日でございます。今日は嬉野近辺を巡って、早い時間に富山に向けて出発しようと思います。



帰路
 今日も6時起床。会社PCを起動させて朝一のお仕事をこなす。これは毎日の日課。今回の旅行中も欠かさずやりました。仕事を終え、ペンギン姉さんとネコ娘を起こし、着替えをする。ここ、道の駅「鹿島」はそこそこ快適でした。海がすぐ近くだからかな?意外と快適に過ごせました。
 道の駅の中に昭和の有明海の写真が展示されている小屋がありました。内部は喫煙所になっているみたい。覗いてみると白黒写真で有明海での漁の様子が紹介されていました。
 出発の準備をしていて気づいたんだけど、あっちの車、椅子を出してくつろいでいたんだねぇ。椅子が出しっぱなしですよ。こういうのって道の駅のマナーに反するよね。車中泊仲間とは言ってほしくないねぇ。

 気を取り直して朝食のヨーグルトをいただく。自販機で買ってきました。乳酸菌でお腹も元気!
 さぁ出発!というところで、目の前を自作キャンパーが走っていきました。岐阜県からのキャンパーです。マツダのトラックにプレハブを積んだようなキャンパー。よく見ると、換気口もあるようです。窓はあるのかな?

 8:15、道の駅鹿島を出発。



肥前浜宿
 8:35、肥前浜宿に到着。ちょっと早いけどお散歩してみます。酒蔵通りに入り、まちなみ駐車場に車を停める。無料でした。ちょっと狭くてうちのリラックスワゴンだとギリギリ。まぁ、他に車が来てないから大丈夫でしょ。駐車場の脇には浜の名水「寅雄」さんの井戸水がありました。ちゃんと蛇口付。ご自由にどうぞ、だって。
 歩き始めてすぐ、浜郵便局だった建物が左。明治時代になると政府によって郵便制度が発足。浜郵便局は明治18年に開局されました。現在は八宿公民館になっています。八宿は八本木宿が短くなったものだって。
 8:40だけどすでに営業中の山口醤油醸造場。この住宅はこの通りで一番古い建物の一つ。19世紀中ごろに建てられたもの。入母屋造の土蔵造りで妻入りになっています。山口家は江戸時代には武士だったこともあり、格式の高い造りになっています。中を覗くと大きな樽が並んでいて、醤油の量り売りもやってそう。
 酒蔵通りには用水路が通っていて、鯉が泳いでいました。結構いっぱいいます。これは観賞用?それとも食用?
 酒蔵通りを歩いていると、白壁2階建て、瓦葺の建物が並んでいてちょっとまぶしい。浜中町八本木宿伝統的建造物群保存地区に指定されています。
 でかい釜を発見。現役ではなく、散策のときの観賞用と思われる。



祐徳稲荷神社
 9:00、祐徳稲荷神社にやってきました。ここは二回目かな?前回は三年半前。ここは日本三大稲荷の一つなので、御朱印をもらいたかったんです。前回はまだ御朱印帳を持ってなかったから。駐車場に車を停め、参道を歩いていく。
 ムツゴロウの顔抜きパネルもあるけど、ネコ娘はスルー。難しい歳ごろだ。大きな鳥居を抜けて商店街へ。
 まだ9時だからお店が開いてないなー。参拝客も全然いない。それはそれで快適だけど、ちょっと寂しい。
 祐徳稲荷に到着。石の鳥居が立派です。その脇に狛犬がいるようです。
 狛犬だと思ったら狛狐でした。ちゃんと阿吽のポーズを取ってます。左は稲穂、右は宝珠を咥えているんだって。
 手水舎でお清め。派手ですねぇ。そして、橋を歩いて神池を渡る。その先には楼門。楼門がまた立派なんです。
 御本殿(左)を見上げつつ、御神楽殿(右)に参拝。そして、社務所に御朱印をお願いする。 
 御神楽殿には鬼?のお面が二つ飾られていました。御鎮座300年記念で奉納されたものだって。祐徳稲荷は1687年に社殿を建立。
 御神楽殿では御祈祷も行われていました。
 では、御本殿に行こう。階段を登ろう。
 階段は何段あるのかな?とか言いながら三人で上る。御本殿は崖のようなところに立てられているので、柱を組んで基礎を作っているんですが、朱色に塗られているのでとても圧倒される。
 御本殿には2分弱で到着。御祭神は倉稲魂大神、大宮売大神、猿田彦大神です。御本殿の天井の絵を眺めつつ参拝。
 御本殿の舞台から周囲を眺める。清々しい。御本殿の横には石壁社があったので、ここにも参拝。
 あれ?石壁社の横に参道が続いているぞ?行ってみる?以前はペンギン姉さんは「行かない!」って言った場所だけ
ど、今回は行くかな?と思って聞いてみたら行くって。ネコ娘は行きたくなさそうだけど、ネコ娘に拒否権は無し。じゃ、行こ
う。

 登り始めてすぐ、水鏡がありました。祐徳院(石壁社の御祭神)は、この水鏡に自分の姿を映して吉凶を占ったそうで
す。
 稲成神社だけあって、鳥居がたくさん。鳥居が連なっている感じがいいよねぇ。
 石の山を切り開いた場所に出ました。ここから一度下っていくようです。ここで最終確認。行く?行かない?って相談した
ら行くと。じゃ、最後まで行くよ!
 一度階段を下ってから(左)、今度は急な階段を上っていく(右)。途中に小さな社がたくさんあります。一つ一つ参拝して
いる人もいましたが、我々は一気に登っていく。
 ハァハァ、ゼィゼィ言いながら急な階段を10分弱上ると奥の院命婦社に到着。ただでさえ暑いのに、汗だくになっちゃい
ましたよ。
 奥の院から門前町を眺める。気持ちいい。汗だくだけど風が気持ちいい。ベンチもあるので少し休憩。
 なぜか一部紅葉しているけど、基本的に緑なカエデ。参拝者ゼロの奥の院でまったりする。今回の島旅&九州北部の旅
でどこが楽しかった?なんて会話を楽しむ。最終日だからのんびり過ごします。
 9:40、下山開始。上りと下りは道が異なります。下り道は階段が整備されているけど狭い。トントントンって降りていく。
 下り道は鳥居のトンネルを眺めながら。途中、ネコ娘が足首をひねるアクシデントあり。途中からペースダウン。大丈夫
かなぁ。
 9:50、下界に降りてきました。社務所で御朱印をもらい、休憩所で水分を補給。ネコ娘の足は・・・なんとか歩けそうだ。じゃ、ゆっくり駐車場に戻ろう。



稲成ようかん
 帰りは参道沿いのお土産屋さんを眺めながら歩く。10時を過ぎたので、お土産屋さんもオープンし始めたようです。
 やっぱりお土産は稲成ようかん。祐徳名産だそうです。1本250円くらい。円柱状になっていて、蓋を取って糸で一口サイズに切りながら食べるスタイル。下の方からムニムニ押し出す感じも面白い。自宅用で一箱買っちゃいました。



豊玉姫神社
 11:20、嬉野温泉に移動してきました。ここでお風呂入ってから帰路につこうと思います。が、その前にもう少しだけ。嬉野温泉の街中に神社があるっているのでやってきました。豊玉姫神社です。
 豊玉姫神社は美肌の神様だそうで。豊玉姫っていうのは海神の娘で、竜宮城の乙姫様として有名で、古くから水の神、海の神として崇められているそうです。
 では、手水舎でお清めして、拝殿を参拝する。それから社務所は・・・あれ〜、人がいないみたい。今日は御朱印をもらえなさそう、残念。
 豊玉姫神社の神使は「なまず」。嬉野川を支配し、郷の守りについていて、国に大難あるときには六尺の大なまずが現れて、神託を告げると語り伝えられています。なまず様は肌の病に御利益があると言われていて、嬉野温泉の効能と相まって美肌の神様になったそうです。
 小さな祠にもなまずが・・・。



佐賀平川屋
 11:40、今回の旅行で最後の贅沢。お昼ご飯に温泉湯豆腐を食べに来ちゃいました。予約してなかったので、入店できるか心配だったんだけど、ちょっと待っただけで席につけました。30分遅かったらかなり待たされた模様。ラッキー。
 当然、注文したのは温泉湯豆腐定食1,350円。鉄鍋に豆腐を入れて持ってきてくれます。
 豆腐に引き続き、ごはん、冷奴、薬味が運ばれてきました。湯豆腐をぐつぐつしながら、煮えるのを待つ。
 お湯が白く濁ってきたら食べごろ。温泉豆腐が溶け出しているので、火は弱火にします。豆腐をお椀にとって、胡麻だれかポン酢をかけて食べる。とろーり旨い!
 温泉湯豆腐はお代わりできるので、パクパク食べたら店員さんにオーダーしてみよう。
 二回目、三回目と豆腐のお代わりをするほど、お湯が白く濁っていく。
 豆腐を満喫したら、鉄鍋に残しておいたスープに塩を入れ、玉子も入れてもらって〆の雑炊をいただく。なぜか・・・玉子かけご飯の味がしたよ。すごくおいしかった。

 満足満足。今回の旅行もたくさん贅沢したな。



シーボルトの湯
 それでは、時間は早いけれどお風呂に入って行こうと思います。嬉野温泉と言ったらシーボルトの湯が有名だよね。ぜひ入って行こう。
 12:40、シーボルトの湯に到着。車にタオルを忘れてきたりして、駐車場とシーボルトの湯を二往復。それだけで汗かいちゃったよ。
 玄関にはゆるキャラ「ゆっつらくん」がいました。一緒に記念撮影。
 入浴料は400円/人。九州は温泉の入浴料が安いよねぇ。

 シーボルトの湯は2010年に建てられたものですが、もともとは古湯という銭湯があったそうです。古湯は老朽化と福岡県西方沖地震の影響で2006年に取り壊されたそうですが、大正13年にドイツ人が設計したものをそのまま使って建てられたのが、このシーボルトの湯だそうです。

 泉質はナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉で、ツルツルスベスベの湯。日本三大美肌の湯に数えられているだけあります。そして、時間が早かったからか、男湯の入浴はクマ兄さんだけ。記念に写真撮影しちゃいました。
 入浴後、二階の談話室や廊下などを見学。大正時代に作られた建物をそのまんま再現していました。



お茶ちゃ村
 嬉野といったらお茶だよね。

 嬉野茶が買えるお土産屋さんってことで、お茶ちゃ村っていうところに来てみました(13:30)。三根製茶が経営しているお土産屋さんです。
 顔抜きパネルで写真を撮って、店内でお茶を物色。我が家はお茶が好きなので、美味しそうなお茶を探す。クマ兄さん的に50gで500円が判断基準。これより安いと外れることが時々あるし、これより高いと買いにくい。ということでいつも50g500円くらいのお茶を探します。お茶屋さんだけあって、ちゃんとありましたよ。これよりずっと高いのも、安いものあったけどね。
 お土産を買った後、駐車場にあるソフトクリーム屋さんでアイスを買う。
 クマ兄さんとペンギン姉さんは抹茶ソフトクリーム、ネコ娘は抹茶のかき氷。甘くて旨ーい。外は猛暑なので車内で美味しくいただきました。

 じゃ、そろそろ富山に向けて出発しますかね。カーナビで自宅までの距離を検索したら1,007kmだって。結構あるねー。



富山に向けて出発
 14:00、お茶ちゃ村を出発。まずは嬉野市内でガソリンを入れる。そして、14:20に嬉野ICから長崎道へ。
 長崎道を東へ。長崎道ってカーブもあるし、トンネルもあるし、変化があって楽しい。
 15:10、鳥栖JCTに到達。やっぱり渋滞してました。長崎道、九州道、大分道が合流するんだもんね。そりゃー渋滞するわ。案の定、大宰府JCTまでノロノロ運転でした。
 大宰府JCTを過ぎると一気に交通量が減って、快適なドライブ。ときどき山陽新幹線と交差したり、並走しながらしながら東へ。でも、なかなか新幹線が来ない。
 16:30、九州の出口、めかりPAに到着。九州を離れるときはいつもここに寄ることになってます。関門橋の写真を撮ってお土産屋さんへ。
 めかりPAの売店はさすが!九州のお土産がたくさん並んでいます。が、混雑しすぎ!しっかり試食は堪能しました。
 17:00、めかりPAを出発し、すぐに関門橋を渡る。あぁー、九州旅行終わっちゃったよ。次はいつ来れるのかなー。
 17:15、下関JCT。これを山陽道方面に行っちゃうと、行き止まりになっちゃうから要注意。
 17:45、小倉JCT。これを左に行くと山口宇部道路。まだまだ山陽道と中国道は分かれない。
 2分後、山口JCTに到達。ここで山陽道と中国道が分かれます。今回も中国道で帰ります。山陽道は混雑するし、舞鶴若狭道を使うなら中国道の方が便利だからね。
 19:00、吉和PAまでやってきました。まだ広島県。ここで、夕ご飯にしたいと思います。
 夕飯は嬉野のスーパーで買っておいたお惣菜。車内で炊いたご飯、沸かしたお湯でインスタント味噌汁を作り、暖かいご飯を頂きます。ヒジキとか厚揚げとか和のもの多め。

 19:50、再出発。



 途中、何回か休憩しつつ中国道を走るも、23時過ぎに眠気の限界がやってきました。

 兵庫県の揖保川PAでギブアップ。ここでお休みしたいと思います。お休み。



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