新規サイト005


八日目 大宰府


2016.8.12




 本日は福岡観光の定番、大宰府に訪れようと思います。クマ兄さんとペンギン姉さんは過去にも訪れたことがありますが、ネコ娘は初めて。定番の観光スポットって一度訪れると、なかなか再訪しないからネコ娘は有名どころの訪問率低いかも。



起床して出発
 いつも通り6時起床。まずはお仕事。30分くらいで終わります。仕事を終えたら、ペンギン姉さんとネコ娘を起こす前にトイレ。漏れそうでした〜。

 トイレから戻って周囲を見ると山ん中。こんな場所だったんだねー。昨夜は暗くなってからここへ来たのでよくわからなかったよ。

 車内に戻ってペンギン姉さんとネコ娘を起こし、着替えをして出発の準備をする。
 お着換えして車内をドライブモードに直しているとき、ちょっと離れたところに停まっているオレンジ色の軽自動車が目に留まりました。あれってキャンパーだったよね?うちみたいに三人乗るとなると狭いけど、二人旅なら燃費も良くていいかもね。
 7:50、出発。大宰府を目指す。お金を節約するため下道で行きますよ。県道31号線から県道17号線へと乗り継ぐ。この県道17号線は高速道路みたいに整備されてて、とっても早く走ることができました。法定速度は守りましょう。



太宰府天満宮
 8:45、太宰府天満宮近辺に到着。駐車場は・・・いっぱいあるけどどこがいいかな?まだ車が少ないので、周辺を一回りして1回400円の駐車場に車を停めてみました。係りの人は誰もいないし、砂利敷きだけどこの辺りでは安い部類。料金ボックスにお金を入れて大宰府へ徒歩で出発。

 歩き出してすぐ、競売品を扱うお店を見かけました。こんな観光地にお客さんは来るのだろうか?
 5分ほど歩くと太宰府駅が見えてきました。この駅は大宰府馬車鉄道として1902年に開業したという歴史ある駅。ここから天神駅まで50分ほどで行けるようです。
 太宰府駅の前から太宰府天満宮の参道になってきます。まだ観光客は少ない。梅ヶ枝餅のお店では店頭で調理が始まってました。今日は梅ヶ枝餅食べたいねー。
 こちらスターバックスコーヒーの太宰府天満宮表参道店。建築家の隈研吾氏が「自然素材による伝統と現代の融合」というコンセプトで設計したんだそうです。スタバってデザインに凝ったお店が時々あるね。



太宰府天満宮
 9:00、鳥居の前に到着。ここから太宰府天満宮の境内です。この石鳥居は今から700年前、南北朝時代に建立されたもので九州で最古のものと言われているそうです。
 右は一匹目の牛。この牛は藤原道真公が845年(乙丑年)生まれということや、御本殿創建の地が牛と縁が深かったことから、境内のあちこちに牛の像が設置されています。御神牛と言って頭を撫でると知恵を授かるといわれているそうです。いっぱい撫でておけ!
 石鳥居を抜けると太鼓橋。心字池を渡るようにかかっている橋です。心字橋には太鼓橋・平橋・太鼓橋の三つの橋がかけられていて、それぞれ過去・現在・未来を現わしているそうです。
 心字池の先には楼門。これは1914年に再建されたもの。とっても立派です。
 楼門の手前に手水舎があるのでお清め。この手水舎は大きい。参拝者が多そうだ。今日もたくさん来るのかな?

 右は麒麟像。空想上の動物ですが、徳をもって世を治める王者の象徴ってことで、藤原道真公の生涯と重ねて1852年に奉納されたそうです。
では楼門をくぐる。
 藤原道真公は903年2月25日に亡くなりました。遺言に「遺骸を牛車にのせて人にひかせず、牛の赴くところにとどめよ」と指示し、その牛が動かなくなったところを墓所としたそうです。それが、本殿の位置。

 御神牛は自分の身体と同じ部分を撫でると、病気が治り、頭を撫でると知恵がつく。
 御本殿に到着。919年、醍醐天皇の勅命を受けて御社殿が造営されました。何回か焼失したようですが、現在の社殿は1591年に作られたもの。五間社流造(ごけんしゃながれづくり)というそうです。国の重要文化財。

 では、いつものように参拝。今年もいいことあるかな〜?
 参拝後、社務所で御朱印をいただく。あわせてお守りも購入。これでネコ娘の頭は良くなるかなぁ???



九州国立博物館
 太宰府天満宮の次はすぐ横にある九州国立博物館に行ってみようと思います。九州国立博物館に来るのは初めて。2005年に開館した博物館なのでとてもきれい。まずは長いエスカレーターを登っていきますよ。
 おぉぉ!ガラス張りだ。建物から気合が入っているね!さっそく入館しよう。
 エントランスホールに入ると人が列を作っている。そんなに人気なのか?と思ったら特別展目当ての列でした。我々は文化交流展示室(常設展)だけで良いので、切符を買って展示室の入口を探す。

 展示室の入口を探してウロウロしていたら、エレベータで上がってくださいって係りの人に言われちゃいました。エスカレーターでは上がれないみたい。エスカレーターの前に並んでいるのは特別展に入る人のようです。ややこしい構造だ。
 エレベータで4階に上がり文化交流展示室を目指す。4階と行っても天井まではすごく高さがあって、空間の大きさに圧倒されました(左)。その一角に当時の大宰府を復元したジオラマが展示してありました。

 9:45、文化交流展示室に入場。展示室内は撮影禁止だったので写真ありません。展示は縄文時代、弥生時代、奈良時代、鎌倉、室町時代の交易品などでした。磁器、陶器などが多かったかな。
 11:00、文化交流展示室でのお勉強終了。なかなか為になった気がする。

 1階のエントランスホールに降りる。ここには「あじっぱ」という体験型展示室があります。ここは入場無料。子供向けのようですが、大人も結構楽しめる。まずは三味線?と琴に挑戦。二人とも様になってるね。
 えーっと・・・ペンギン姉さんが着ている服はなんだろう?

 右は「針聞書」(はりききがき)の紹介。これは1568年に元行という人が書いたといわれています。体の中には虫が住んでいて、それらのせいで病気になったりするんだって。針聞書では虫の特徴や治療法が書かれています。仮想の虫だけど真面目に書かれています。

 例えば右下の蛇みたいな虫は頓死の肝虫(とんしのかんむし)。この虫は、頭は平べったく、尾は白い糸を引いたような虫。肝臓に喰いつかれると宿主はにわかに死んでしまう。木香で消滅するんだって。
 こちらはコマ作り。折り紙でコマを作ります。数枚の折り紙を組み合わせて作ってました。クマ兄さんは見てるだけ〜。だって、ネコ娘って折り紙がすごく得意なんだもん。クマ兄さんが手を出そうとすると、あれやってこれやってとたくさんやること言われちゃうから。







 
 大きな銅鑼も叩いてOK。真ん中のポッチを叩くとドーンってなります。みんなで叩いてみました。



 これにて九州国立博物館見学は終了。とっても大きい博物館なので、特別展まで見ようと思ったら一日かかるな。

 では、太宰府天満宮に戻ろう。



梅ヶ枝餅
 10分後、太宰府天満宮の敷地内にある食堂街に到着。いろいろ悩んで梅ヶ枝餅だけ食べようってことになり、大樟館に入りました。
 ちょうどお昼時なので、梅ヶ枝餅だけだと嫌がられるかな?と思ったけど、全然そんなこともなく(入店するときに聞いた)席を案内してくれました。すぐに梅ヶ枝餅を6個注文。一人二個ずつ食べよう。

 注文して1分くらいで梅ヶ枝餅が運ばれてきました。あまりの速さに驚いた。それでもちゃんと熱々だったので、タイミングが良かったのかな?梅ヶ枝餅は素朴な味、だけど餡子が甘くておいしかったです。
 梅ヶ枝餅を食べながら麦茶をお代わり。小さなヤカンがテーブルに出されていたんだけど、飲み干しちゃったのでお代わりを要求。外が暑かったんだもん、のど乾いてたんだもん。おばちゃん、忙しいのにちょっとしか嫌な顔をせずに、お代わりの麦茶を持ってきてくれました。

 15分ほど店内でゆっくり休憩して、お金(1個120円)を払って出発。
 帰りは太鼓橋を渡らず、心字池の畔を通ってみました。太鼓橋の上には大人数の観光客が歩いてます。朝早く来てよかった。よく見ると海外からのお客様のようですね。



大宰府門前町
 駐車場への帰りは、参道のまわりで栄えている門前町を見ながらゆっくり行くよ。朝来た時と違って観光客がものすごく多いから、ゆっくりしか進めないけど。油断すると迷子になりそうだよ。
 あぁ、観光地によくあるハチミツ屋さんだね。杉養蜂園だって。ミツバチの巣が展示されているのも他の支店と同じだね。少しだけハチミツを試飲させてもらって満足する。
 ふくやの支店もあったので、明太子ごはんを試食。明太子ウマ―。お昼ご飯は梅ヶ枝餅だけだったけど、試食でお腹いっぱいになったよ。
 駐車場に戻ってきました。観光バス用の駐車場はバスがいっぱい。84番とかバスに番号が付いているんだけど、これはツアー客がどのバスに乗ってきたか分かりやすいようにしているんだね。ツアー客の方も番号が書かれた札を首から下げてたもんな。海外からのお客様だと日本語しゃべれないだろうから、迷子になると探すの大変なんだろうなー。



竈門神社
 太宰府天満宮の次は車で10分ほどのところにある竈門神社にやってきました。ここは時間があったら寄ってみよう、くらいの計画だったんですが、太宰府天満宮に案内が出ていたので訪れることにしました。

 竈門神社までは上り坂。車でグイグイ上って、駐車場の案内があり、案内に従って車を停めると有料駐車場でした。500円。有料か〜。

 まぁ、仕方ない。気を取り直して参道を上がっていきましょう。三の鳥居をくぐっていく。
 暑い!!木陰になっているけれど暑い!!気温は36℃を超えているらしい。上り坂になっている参道を上がっていくのはなかなかしんどい。
 4分ほどで拝殿に到着。まずは手水舎でお清めする。
 そして拝殿に参拝。ここは宝満山の山麓にあり下宮と言われています。宝満山の頂上には上宮があるんだって。竈門神社の主祭神は玉依姫命(たまよりひめのみこと)。綿津見大神(ワタツミ)の子で豊玉姫の妹だそうです。

 参拝後はすぐに社務所に避難。ここはエアコンが稼働しているので、社務所で体を冷やす。あと御朱印もいただく。御朱印を押してもらっている間、お守りなどを見ながら体を冷やしておく。はぁ〜、生き返る・・・。

 13:00、竈門神社発。



大宰府政庁跡
 13:30、大宰府政庁跡に到着。ここは西海道と呼ばれた九州一円を統轄していたお役所。中央政府に準じた権限がありました。発掘調査によると7世紀後半に堀立柱建物が建てられ、8世紀初頭に礎石を用いた朝堂院形式の建物があったそうです。菅原道真が「都府の楼はわずかに瓦の色を看る」とうたうほど壮大なものだったとか。
 中門の跡とか東脇殿の跡とかあるんだけど、礎石があるだけ。見て回ろうかなーって思ったんだけど、気温が36℃を超えるような状態では無理、ということで建物に避難。
 避難先は大宰府展示館。入館無料ってことで入ってみる。あー、内部の展示は微妙だね。大宰府政庁が健在だった1,000年以上前の人々の食事とか、当時の様子がわかるジオラマとか。1分くらいで見終わってしまった。

 その後、大宰府周辺の地形を紹介するジオラマを見ていたら、(暇を持て余した?)解説員のおじさんが近づいてきて、なんでも聞いてごらん、って。いや・・・何か説明してくれんじゃないのかい?っと思いながらも、大宰府について質問をすると、話す話す!止まらなくなっちゃいました。たぶん20分くらい説明してくれました。

 ネコ娘は疲れちゃってソファで休憩。ペンギン姉さんは巻き込まれないように遠くにいるし・・・頑張って解説を聞きましたよ。話自体は面白かったので、真面目に聞いた結果、水城という言葉が印象的でした。ジオラマでも表現されてたしね。

 最後に観世音寺を見に行くと良い、と紹介を受け、行ってみるよーって言って撤収。いやー、長かった。あと、きっと観世音寺は行かない。だって、ペンギン姉さんは神社人だもん。
 外に出ると、これまた暑い。ずっと外に居たら死んじゃうよ。



イオン大野城ショッピングセンター
 大宰府政庁跡を見学後、あまりに暑いのでクーラーが効いている場所を求めて休憩することにしました。ちょうどリラックスワゴン内に常備しているお茶が無くなったのでイオンへ。

 お目当てのお茶を購入した後、アイスを買って体を冷やす。アイスがウマい〜。



水城跡
 大宰府政庁跡からイオン大野城ショッピングセンターへ行く途中、水城っていう案内標識があったのを思い出した!もしかしてあの水城か?ということでちょっと行ってみることに。Googleで調べてみると、防波堤みたい。
 15:15、水城跡に到着。さぁ、見に行こう!って言ったら、ペンギン姉さんもネコ娘も行かない、と。はぁぁぁ・・・じゃあ、一人で行ってきますよ。

 水城について。663年、朝鮮半島にて白村江の戦いがありました。これは、唐・新羅VS倭・百済の戦争です。この戦いで倭国は敗れ、今度は九州に唐・新羅が攻めてくる恐れが出てきました。そこで、大宰府防衛の為に大野城を築き、大野城のある四大寺山と西側の牛頸地区の台地を繋ぐように幅80m、高さ9m、全長1,200mの土塁を築きました。土塁の博多側には外濠も作られました。これが水城。上の写真の木がモコモコ生えている部分です。
 土塁の上に上がれないかな?と思ってまずは県道112号線の東側に行ってみる。が、上がれないんだねぇ。上に公園のようなものが見えるんだけど。
 一度、県道112号線まで戻ってみると、公園に上がるルートは工事中でした。これでは土塁の上に登れない。残念。
 県道112号線の西側を眺めてみる。土塁がずっと続いています。当時は1.2kmもあったんだもんね。今では道路を通すために分断されていますが、現役のときは通用門が東門と西門の二つしかなく、とっても厳重な施設だったんだって。



夕食の買い出し
 今日は暑すぎるので、観光は水城で終了。

 では、スーパーで夕飯を買ってこよう・・・とスーパーを物色。暑いので氷をもらおうと製氷機に行ったらほとんど氷が無い。そして、なぜか急にやる気を出したネコ娘、上半身を製氷機の中に突っ込んで少ない氷を集めてくれました。ずいぶん大胆だこと。大人だとここまでやれない・・・。



御前湯
 16:10、今日も二日市温泉で入浴します。昨日は博多湯だったので、今日は御前湯。御前湯はなんと250円/人。安い!施設もちょっと近代的。

 値段に満足して入浴。湯船でくつろいでいると地元のおじいさんに声を掛けられる。どこから来たの〜?と。富山からですよって答えると、わざわざ九州まで?ってことで、旅行が好きって話になりました。

 そのあと、御前湯は沸かし湯だから〜、でも博多湯はかけ流しなので冬は寒く入れね〜、みたいなことを教えてくれました。なるほどね。

 16:40、さっぱりすっきり。では、お宿に移動。



夕食
 17:30、本日のお宿も道の駅「吉野ヶ里 さざんか千坊館」です。まだ明るいけど今日はここまで。

 18:00から夕飯。ひじきの煮物、サラダ、とり天などスーパーで買ってきたお惣菜。食後にはシュークリームも食べちゃう。今晩は久しぶりにTVを見ながらまったりとすごし、長旅の疲れをちょっとだけ回復しときました。



七日目 九日目
壱岐対馬と北九州の旅 に戻る



クマ兄さんの部屋 に戻る

旅の記録 に戻る