六日目 対馬から福岡へ
2016.8.10
今日は島旅最後の日。対馬の南部をぶらっと回った後、厳原港から博多港へ戻る予定にしています。島旅は美味しいものがたくさん食べられて楽しいなぁ。 |
朝食 |
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本日も6:00起床。とりあえず30分ほど仕事をする。そして、ネコ娘とペンギン姉さんを起こし、着替えと洗顔を済ませる。
7:00、朝食へ。今日もアジの開きがメイン。朝食は毎日だいたい同じようです。美味しいから満足。ご飯もモリモリにしちゃいました。 食後、部屋に戻って出発の準備をし、宿代を払う。明細書を見ると、あんだけ食べて7,500円/人(子供は5,000円/人)でした。コスパ高いね〜。 7:50、出発! |
小茂田浜と小茂田浜神社 |
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今日は対馬の南側を巡ってみます。まずは国道382号線を南下し美津島へ。ここから県道24号線で海沿いを走る。海沿いを走っていい景色でも・・・と思ったんだけど、グネグネ道と生い茂る木々で海は全然見えなかった。とりあえず頑張って小茂田を目指す。
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8:40、一時間近くドライブして小茂田浜に到着。道がグネグネ過ぎて全然走れなかったよ。ペンギン姉さんは寝ててくれて助かりました。
駐車場に車を停めると目の前が小茂田浜。ここは1274年、元寇が上陸してきた場所。文永の役です。8艘の大型船から約1,000人の元寇軍が上陸してきたそうです。それを迎え撃つのは対馬守護代の宋資国。約80騎で応戦し、元寇軍の将軍っぽい人まで倒したそうですが、数で圧倒され全滅してしまったそうです。 宋資国以下、対馬の日本軍が全滅した後、対馬の人々は殺害されたり捕虜にされたそうです。捕虜となった人たちは手に穴をあけられて船に結び付けて元に連れ去られてしまったとか。あぁ〜おそろしや。 |
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小茂田浜の横には小茂田浜神社があります。ここは元寇で戦死した武士を祀っていて、主祭神は宋資国。拝殿は小さいけれどもきちんと整備され、対馬の守り神として祀られているようです。御朱印は無いね。 |
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左は元寇七百年平和之碑。1974年に建てられた記念碑です。 |
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境内には元寇奮戦図がありました。文永の役のときの元寇軍は兵士3万3千人ほどもいたそうです。そのうちの千人が上陸し殺戮をしたと。宋資国を親分として元軍と戦っている絵が左の元寇奮戦図。結局、やられてしまったのですが。
そして・・・後年の分析では、文永の役は元による日本への侵攻ではなく、威力偵察だったのではないか、という説があるそうです。文永の役が33,000人、その後の弘安の役が150,000人という規模の違いから、本格的な侵攻である弘安の役のための準備だったのでは、という考えもできるそうです。日本を征服するのに33,000人というのもちょっと少なすぎるかもね。それでも、威力偵察で33,000人という規模はすごすぎる。 |
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小茂田浜神社を出ると目の前は小茂田港。水路をぐるっと回らなくていいように歩道橋がかけられています。ちょっと渡ってみたくなったけど、時間が無いので諦めました。 |
石屋根倉庫 |
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小茂田から10分、椎根という地域にやってきました。この地域には石屋根倉庫が現役で使われています。石屋根倉庫とはその名の通り屋根に石が積まれている倉庫。対馬で採れる板状の石を屋根に使った倉庫です。 |
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石屋根倉庫は火災時の延焼を防ぐために民家から離れて建てられ、強い風で屋根が吹き飛ばないように重い石を積んだ、と言われています。茅葺のように葺き替えをしなくても良いっていう理由もあったとか。以前は全島的に石屋根倉庫があったそうですが、最近はこの辺りだけになっちゃったって。 |
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椎根を出発し県道24号線を南下すると、ものすごい山の中。時間は9:00を過ぎました。どこまで南下しよう?ここから南にもいくつか観光スポットがあるようだけど、あまり南に行くと帰りの船に間に合わなくなっちゃうんだよな。道が狭いから時間が読めないし。
とりあえず、行けることろまで南下してみよう。と思ってグネグネと森の中を走っていたら突然海岸線に出ました。リアス式海岸の真っ只中って感じです。 さらに南下。 |
多久頭魂神社 |
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結局、豆酘(つつ)という対馬の南端の集落までやってきました(9:45)。ここに多久頭魂神社(たくずだまじんじゃ)があるのです。御祭神は天照大神など5柱。御朱印はもらえるかな? |
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さあ、参拝しよう!と鳥居をくぐると異音が?ブーンって聞こえる。もしや!?
とよく見ると大量の蚊が三人のまわりを飛び回っています。これはやばい!ダッシュだ!ということで参道をダッシュ! |
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急いで拝殿で参拝をする。社務所は・・・誰もいないみたい。ここに長居をすると蚊に刺されて大変なことになりそうなので、急いで車に戻る。 |
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蚊の来襲に対抗し、手をぐるぐる回して蚊を追い払いながら走る。手をぐるぐる回すと、蚊が腕に当たる。どんだけいっぱい蚊がいるんだよ?
9:50、車に撤収完了。車の中までは蚊は襲ってきませんでした。では、そろそろ厳原港に向けて出発しましょう。 |
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多久頭魂神社を出発し、県道192号線で対馬の東側へ向かう。対馬の山越えルートです。結構狭い道なんだけど、観光バスが結構来る。韓国人観光客を乗せているようです。途中の川では水遊びしているようでした。対馬に来てまで水遊び?とも思ったけど・・・。ただ、この道、観光バスが通るだけあってきちんと整備してあり、意外に書いてきに走れました。 |
対馬歴史民俗資料館 |
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10:30、予想以上に早く厳原に到着。ちょっと時間があるので、一昨日入館できなかった対馬歴史民俗資料館に入ってみます。入館料は無料でした。
入館すると、なんと館内写真撮影不可。残念です。展示品は宋家の文書や道具など。あと、ツシマヤマネコの剥製などもありました。 |
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観光情報館ふれあい処つしま |
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10分ほどで対馬歴史民俗資料館の見学を終え、近くのお土産屋さんでお土産を買おうってことになりました。まずは観光情報館ふれあい処つしまに入ってみる。 |
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店内に入ってみるとハチミツがあったよ。木の巣箱で採るやつかなぁ?蜂王って書いてありました。
ここはお土産も割と充実しているけど、ツシマヤマネコや対馬の歴史のパネル展示もあり、対馬の勉強をするにはとても良い場所でした。おととい、ここへ来たときにもうちょっと真面目に読んどけばよかったって思っちゃいましたよ。 |
日本観光物産館 |
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続きまして観光情報館ふれあい処つしまにも行ってみます。ここにはミツバチの説明がありました。やっぱ、対馬を巡る前と後では目の付け所が違いますな。
二ホンミツバチとセイヨウミツバチの比較表がありました。二ホンミツバチは様々な花の蜜を集める習性があって、百花蜜(ひゃっかみつ)と呼ばれ様々な花の香りや風味が味わえるそうです。 |
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野生生物保護センターの近くで見かけた丸太のハチの巣が展示されていました。蜂洞(はちどう)というそうです。丸太をくり抜いて作った巣箱で、蜂が自然に巣作りし、ハチミツを採取してくれるんだそうです。 |
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ろくべえは六兵衛と書く。対馬の?料理。サツマイモを原料にした麺料理で、魚介類や鶏で出汁をとった汁で食べるそうです。麺が黒っぽくてサツマイモの風味がするらしい。食べてみたいかも。島原でも六兵衛があるんだって。対馬と島原では距離がかなり離れているけど、同じ長崎県ということで通じ合うものがあるのだろうか。
他にはめかぶ麺、ひじき麺、せんだんごなど変わった名産物も売ってました。でも、今日は見てるだけ。 |
厳原港 |
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11:20、バジェットレンタカーに帰着。ここはガソリンスタンドですからね、ガソリンを満タンにして清算してくれます。しかも普通の値段。良心的。クレジットカードで料金を支払ってお疲れ様でした。
エネジャージが搭載されたワゴンR、最初は乗りにくかったけど、慣れてくればまぁまぁ面白かった。ただ、充電した電力は電装品に使用するだけで、エンジンのアシストには使わないんだよね。頑張って充電しなきゃよかった。 |
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11:40、厳原港フェリーターミナルに到着。暑い、暑いと言いながらレンタカー屋さんから歩いてきました。すぐに切符販売口に行ってチケットを購入。事前予約済みなのでスムーズでした。 |
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切符をゲットしたら二階?の待合室へ移動。ベンチを確保し、アイスクリームを購入。厳原港の売店にはアイスが売ってました!それぞれお好みのアイスを食べて暑さをしのぐ。 |
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アイスを食べ終え満足していると、乗船のための列ができていることに気づきました。混雑して三人バラバラ、なんてことにならないように列に並ぶ。
そういえばヴィーナスの乗船客って分かるようにシールを貼ってねって言われたんでした。ネコ娘は肩に貼っとこ。それにしても、厳原から博多までって6,330円もするんだよ、高くない? (この記事を書いているとき、冬の旅行の手配を終えた時期にあたるのですが、石垣⇒与那国の飛行機が7,900円ですからね。) |
ヴィーナス |
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12:20、ヴィーナスに乗船開始。ヴィーナスはジェットフォイルっていう船ね。思ったより小柄です。だけど旅客定員は257名と意外と乗れる。 |
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船内に入り二階に上ってみました。二階の方が景色が良さそうだから。窓際の席をゲットし着席。この船は航行中はシートベルト着用なのです。 |
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12:25、定刻通り厳原港を出港。フェリーつばさが今日も停泊中。これから1時間50分の航海です。 |
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翼走が始まる前に船内のモニターで非常設備の案内が流れました。このジェットフォイルは飛行機のような雰囲気。というのは、開発したのはボーイング。ボーイング929という名称です。ガスタービンによるウォータージェットで進みます。速度が上がると水中にある翼に浮力が生じ、船体が浮かび上がって翼走という状態になります。こうなると、水中にあるのは翼だけなので水の抵抗が極端に減り、波の影響も受けず、高速で航行することができるようになります。最高速度は約80km/h。そりゃあ飛行機みたいにシートベルトつけてねってなるよね。
速度が上がって、周りの景色も海だけになったところでコーヒーを購入。ペンギン姉さんとネコ娘が寝てるので、こっそり売店に買いに行ったんだけど、席にお持ちしますって言われて、席で待っていたらバレちゃった。 |
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コーヒーを買いに行くとき、トイレにも寄ってみました。ちょっと古い飛行機のトイレって感じ。実はジェットフォイルはどこの会社のものも船齢が増してきて、更新時期になってきています。ですが、ボーイングからライセンスを得た川崎重工は5隻くらいはまとめて発注されないと利益が出ないので生産できない、と言っているそうです。さすがに船会社1社では5隻も買えないから、何社かで時期をまとめないといけないんだろうけど、こういう調整って難しいんだろうねぇ。 |
博多港入港 |
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14:15、博多港が見えてきました。三日前に見かけた船とは違う大きなクルーズ客船が停泊していました。オベーション・オブ・ザ・シーズという船。1,500人もの乗組員がいて、4,180人もの乗客を乗せることができる巨大な船。アメリカの会社が運行しているようです。 |
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14:20、博多港入港。目の前ににっぽん丸が居た。こういう船を見かけるとうれしいねぇ。
とうとう博多に戻ってきてしまいました。これにて島旅終了です。この後は九州の旅を続けますよ。とりあえず、車に戻ろうかね。 でも、歩いて博多港国際ターミナルに戻るのは面倒だなぁ。暑いし、荷物重いし。ここは珍しくタクシーに乗っちゃおう。ってことで、タクシーで博多港国際ターミナルに移動しました。1メーターくらいで行ってくれたけど、文句言われなかった。ほっ・・・。 |
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車に戻り、荷物を整理してゆっくり休憩。おやつに対馬で買ってきた一口かす巻を食べる。休憩しながら夕ご飯をどこで食べるかゆっくり考える。結局決まらなかったけど。 |
天神へ |
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今日の夕飯はもつ鍋を食べよう、ということだけは決めました。どこのお店に入るかは決まらない。とりあえず繁華街に行ったらお店あるんじゃないか?ってことで出発することにしました。
15:15、博多港国際ターミナルからバスで市内に向かう。 |
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15:35、福岡市民会館前のバス停で降りる。ここから中州の方へ歩いてみよう。
那珂川沿いを歩いていくと中州が見えてきて、さらに歩くと福岡市赤煉瓦文化館が見えてきました。初めての九州旅行のとき、ここで写真を撮ったような気がするよ。 |
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中州をブラブラ、オープンしているお店を探すも、時間が早いのでまだどこもオープンしてません。あっちかな?こっちかな?と歩いていたら三人舞妓の像を見かけたのでパチリ。
16:00、福博であい橋を渡る。ちょっと疲れたのでベンチで休憩。他のベンチには、ちょっとアレな人もいたけれど、若い女性も座ってるので安全でしょう。しばし休憩。暑いし。 |
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どこで食べようか・・・決まらない。時間も少し早いからね。であい橋の横にある旧福岡県公会堂貴賓館があったので外観だけパチリ。中の見学もできるんだけど240円/人かかるので外だけ見る。 |
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旧福岡県公会堂貴賓館を見つつ国道202号線へ歩く。良いお店ないなぁ。とりあえず東横イン博多西中州があったので入ってみる。ロビーにあるパンフレットを見て、お店を探す。あぁ、近くに天神駅があるね。そこで食べようか!ってことになりました。駅のレストランなら早い時間からオープンしてるでしょ。
天神駅までくるとデカい三越ビルと出動中の屋台をみて感動。 |
もつ鍋 |
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16:35、天神駅の横にあるソラリアステージビルの地下2階、「もつ鍋 笑楽」にやってきました。結構有名なお店らしいです。 |
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お通しにモズクとダイコンの炊いたのが出てきました。ネコ娘にはお通し無し。あと、サラダも注文。 |
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まずはもつ鍋2人前を注文。おすすめは醤油味ってことだったので、醤油味で。思っていたより甘く、あっさりした味。野菜もたっぷり食べられて美味しいねぇ。 |
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もつと野菜が無くなってきたらちゃんぽん麺を投入。お店の人が火加減とか出汁の量とかしっかり見てくれます。ちゃんぽん?も二人前。ゴマをかけて食べると旨い。 |
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辛子めんたいのあぶり焼きも頼んでしまった。うまいうまい。東横インでもらってきたパンフレットを見せたら、わらび餅がサービスで出てきました。 |
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テーブル脇にある格子の奥を覗くと、おひとり様用のテーブルがありました。おひとり様でもつ鍋食べる?
ネコ娘がお冷やをぶちまける、というトラブルがあったものの店員さんのフォローにより楽しく食事をいただけました。 |
竹乃屋 |
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17:30、もつ鍋笑楽を出る。まだもう少し食べられるなー。焼き鳥でも食べようか。どこで?あ!隣にある!って感じで「竹乃屋ソラリアステージ店」に吸い込まれていきました。 |
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福岡の焼き鳥屋さんってなぜかキャベツが出てくるよね。美味しくいただく。 |
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串焼き8本盛合せを二つ注文。内容は店長のお任せでした。お店で焼き鳥を食べるのは久しぶりだな。 |
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サツマイモの唐揚げっていうのも頼んでいました。安かったので・・・。想像よりもデカい。大きなサツマイモを四分割して唐揚げにしたようです。美味しいんだけど、これだけでお腹が満たされる。
ってことで、30分ほど焼き鳥を楽しんできました。美味しかった。それじゃ帰ろうか。 |
帰路 |
それでは博多港国際ターミナルに戻りましょう。18:15、天神ソラリアステージ前から博多港国際ターミナル行のバスに乗る。 |
20分後、博多港国際ターミナルに到着。お腹もいっぱいになったし、お風呂に入って寝よう。お風呂は二日目に行った梅の湯に行きました。
なんと、お風呂に免許証を忘れるという失態をしましたが、車に乗るときに気付いてよかった。 再び博多港国際ターミナルに戻って、今晩から車中泊です。暑いので扇風機を二台フル回転。 |
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