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二日目 アイヌの勉強


2022.12.25


 今日は北海道に上陸する日。去年訪れたかったけど時間が取れなかった国立アイヌ民族博物館に行ってみようと思うのです。北海道上陸の初日はアイヌの勉強です。



苫小牧着
 6:00、起床。ついつい朝起きてしまいます。もっと寝てても良いのに。エントランスホールを抜けてデッキに出てみる。
 デッキから左舷を眺める(左)。遠くに山が見える。あれは下北半島か?

 後部を眺める(右)。雲がキレイだ。朝だね。

 ついでに煙突に描かれているファンネルマークをパチリ。
 一旦客室に戻り、仕事をしたり本を読んだり。ソコソコ時間を潰します。

 10:20、下船の準備を始めましょう。向かい側のベッドのカーテンを開けると、ペンギン姉さんが変な恰好でスマホを見ていました。
 11:00、下船です。ここで一旦クマ兄さんは一人になります。ペンギン姉さんとネコ娘はボーディングブリッジから下船。じゃあね〜。
 北海道の酪農・畜産業を守るため、靴底にいる菌類を消毒します。マットの上をちゃんと歩いて靴底消毒。
 苫小牧港のボーディングブリッジって開放感あるね。窓が大きくて見晴らしが良さそう。クマ兄さん、一度もボーディングブリッジからフェリーに乗船したこと無いから貴重な写真です。あ、ペンギン姉さんが撮影してくれました。
 そのころ、クマ兄さんは一人でリラックスワゴンで準備中。

 11:30、下船の為に始動。前の車について走っていくと下船できました。お!苫小牧港には雪があるね。



苫小牧から白老へ
 苫小牧港を出発し、苫小牧市内を横断して西へ向かう。途中、伊予製麺っていううどん屋さんを見かけました。丸亀製麺みたいな外観です。チェーン店なんだと思うけど食べたことないなぁ。いつか行ってみよう。
 国道36号線を西へ。天気はかなり良くなってきました。青空が広がってます。路面は軽い積雪。車が走る部分は溶けているので車が汚れそうです。
 苫小牧市街地を抜けると片側2車線の快走路です。ここはスピードを出し過ぎて捕まらないように、左側の写真を走っておきます。



スーパーくまがい
 12:20、白老町にあるスーパーくまがいに到着。ここの食堂が美味しいってことをWebで見つけたのがやってきました。美味しい海鮮丼を食べたいなぁ。
 店内はテーブル席のみ。カウンターで食券を買ってテーブルで出来上がるのを待つ、というスタイルです。料理が出来たら呼ばれます。
 ペンギン姉さんとネコ娘はサーモンイクラ丼にしたようです。1,290円。サイズを中にしたのでサーモンは大振りだけど三枚だけ。大でもよかったかもね。
 クマ兄さんは魚卵三種丼にしました。1,580円です。いくら、とびっこ、わさびたらこの三種。魚卵の量が結構多くて美味しかった。
 三人ともどんぶりをペロリと食べ終えました。美味しかった〜。そして、お買い得。
 食後、スーパーでアイスを購入。クマ兄さんはジャンボが好き。ペンギン姉さんはサンデーカップにしたようです。チョコ好きだからね。



ウポポイ 民族共生象徴空間
 13:20、ウポポイ 民族共生象徴空間にやってきました。ここには国立アイヌ民族博物館を筆頭に、伝統的コタンや体験交流ホールなどがありアイヌの勉強をすることができます。
 コロナ禍ということもあり事前予約が必要でしたが、ちゃんと自宅d予約済み。
 通路を進んでいくとコンクリート壁に囲まれた場所がありました。雨で壁が濡れているのかな?と思ったら木々の絵が描かれています。森の中にいるみたい。
 この壁の道を抜けるとトゥレッポんがお出迎えしてくれました。トゥレプというのはオオウバユリの事らしいです。
 チケットを受け取って、最初は国立アイヌ民族博物館に入ってみます。ずいぶん立派な建物ですね。
 それでは博物館に入ってみましょう。中に入って見るとかなりオシャレな建物。なんと!2020年7月にオープンしたばっかりの博物館なんだそうです。



アイヌ
 この博物館はアイヌに関する展示でいっぱいです。新しい博物館だけあって、展示の仕方も工夫されてます。まずはアイヌの衣装の展示を見る。右はイナウ。人間(アイヌ)からカムイへの贈物、祈り詞をとどける使者、人間の暮らしを見守るなどの役割がある供物。3cm×70cmほどの枝を採集し、きれいにに皮を?ぎ、木肌をあらわにして乾燥させる。充分に乾燥したら、枝の先に木片をさした小刀を使って枝の端の方向に薄く削る。何回も繰り返すとイナウの完成。
 左は男性の装い。男性は頭にイナウを削るようにして作られた被り物をかぶり、交易で入手した耳飾りを付けたそうです。腰には刀掛帯を下げて儀礼刀を付け、陣羽織を着用したそうです。儀礼のときね。
 右の女性は、首飾帯、ガラス玉で作られた首飾り、耳飾りをつけたそうです。
 左はマレク。棒の横についている釣り針で魚を刺し、引っ張り上げる漁具。これで鮭を捕まえたのかな。右は毒矢を入れる筒のようです。アイヌはトリカブトの毒を狩りに活用していたそうです。毒は強すぎると食用にできなくなるので弱めに調合したり、人を襲ったクマを退治するときは最強に強く調合した毒を使ったりするそうです。最強の毒だとヒグマも一時間くらいで死んでしまうんだって。
 彫刻が彫られた小刀はマキリと呼ばれました。アイヌは金属精錬技術を持っていなかったので、刃物はすべて日本本土からの輸入だったそうです。それを大切に使っていたんだね。
 右はアムール川の中下流域に居住していたウイルタやウリチなどの先住民族の服。毛皮が防寒には最強なのかな。
 アイヌでは子熊を育てることもあるそうです。ヒグマを殺した際、残された子熊などを育てるんだって。クマはカムイだからね。子熊に装飾を付けてかわいくしたそうです。右はエゾモモンガ。北海道に生息しているカワイイやつ。体重は100gくらいしかないそうです。
 これはアイヌの仕掛弓。獣道に設置して、さわり糸に動物が触れると矢が飛び出す仕組み。この矢にもトリカブトの毒が塗られていたそうです。人にあたる危険があるということで開拓使により使用禁止にされたそうです。漫画ゴールデンカムイでも登場した道具ですね。



アイヌ古式舞踊
 15:00、国立アイヌ民族博物館の見学終了。次はアイヌの古式舞踊を見るために体験交流ホールへ行きます。外に出ると目の前にはポロト湖が広がってます。凍っているけど、人が乗ったら割れそうです。
 体験交流ホールの脇には白いエゾシカの像がありましてパチリと記念撮影をしておきます。かなり大きいんだけど、これって実物と同じ大きさなのかな?
 体験交流ホールに行くと整理券配布制でした。席に余裕があるらしく、整理券は余裕でゲット。古式舞踊まで少し時間があったので体験学習館でアイヌの楽器の演奏を聞いてきました。
 15:30、体験交流ホールでアイヌ古式舞踊の開演です。アイヌの楽器を使った演奏、歌や踊りが上演されました。アイヌの事を説明しながらいろいろな踊りを見せてくれるのでわかりやすかった。



伝統的コタン
 16:00、撤収するにはちょっと早いので、伝統的なコタンが並ぶエリアに行ってみます。とりあえず外観だけでも見てみたら面白いかな~って。
 そしたら大きい家の入口でプログラムが始まりますよ〜、どうぞ〜って声をかけられました。せっかくなので入ってみよう。
 16:00過ぎ、お客さんが集まってきました。チセと呼ばれるアイヌの家に上がらせてもらい、アイヌの方からアイヌの暮らしや文化について説明してもらいます。子供のころからあだ名があるとか、この国立民族共生公園の中ではアイヌの名前で呼び合っているとか、いろいろ面白い話が聞けました。ゴールデンカムイがまた楽しめそう。
 左は赤ちゃんのベッドかな。床に寝かせていると体が冷えちゃうから浮かせてるのかな?右は家財道具?お祭り用のもの?
 16:20、これにて一通りウポポイ-国立民族共生公園-を見学できました。あちこちライトアップもされていてキレイです。今日の観光はこれくらいにしておきましょう。



入浴
 ウポポイを出発してすぐ、近くのスーパーに夕飯のおかずを買いに行きます。この時間はまだ16:40なんだけど、もうすっかり日が暮れています。
 さて、白老町を出発し苫小牧市方面へ移動。途中に銭湯や温泉が無いか探していたら、苫小牧市郊外に「ゆのみの湯」っていう温泉を見つけました。ここにしよう。
 施設はとっても立派でした。600円/人とアフォーダブル。ナトリウム-塩化物強塩泉でサッパリスッキリ。良いお風呂でした。
 入浴後は少し走ります。スーパーマーケットを出るときに炊飯器をセットしたのだけれど、まだ炊きあがらないので少し距離を稼ぎます。

 18:45、苫小牧西ICから道央道へ。



夕食
 19:10、美沢PAにピットイン。ご飯が炊けたので、ここで夕飯にします。お惣菜だけどね。炊き立てのご飯とインスタントの味噌汁、そしてキャベツの千切りとサラダにフライドチキン。超豪華なご飯じゃない?これで1,000円ちょっとで済むんだから節約になってると思います。
 フライドチキン(左上)にサラダ(右上)、牛肉とポテト(左)。たしか・・・割引シールも貼ってあったような。
 ちゃんとデザート付きですよ。デザートはお風呂の後にコンビニで買ってきました。今日も食べ過ぎだな。

 19:45、再出発。



お宿
 19:55、千歳恵庭JCTを通過。ここから道東道で東へ。帯広方面を向かいます。
 21:50、十勝平原SAに到着。今日はここで車中泊にしますよ。寝るにはちょっと早いので、会社PCを開いてメールチェック。ちょっとだけ仕事します。
 トイレに行ってみる。ここは極寒地なのでトイレのドアは二重になってますね。中は快適です。
 さすがに十勝のSAにお客さんは多くない。写真も撮れるくらい空いています。トイレの中は凍っていることもなく快適。いつでも用を足せますね。

 車に戻って、そろそろ寝ようと思います。

 23:15、おやすみ。



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