新規サイト005


七日目 釧路


2022.12.30


 今日は大晦日の一日前。釧路周辺をゆっくり散策して明日に備えようと思っております。



起床
 7:00起床。カーテンを少し開けてみると窓が凍ってます。昨夜は寒かったようですね。しかし!リラックスワゴンにはべバスト製FFヒーターが設置されているので、エンジンをかけなくともポカポカで過ごせるのですよ。
 道の駅厚岸グルメパークは牡蠣などを食べられることで有名な道の駅ですね。今日は朝出発してしまうので、グルメは堪能できません。次来るときは牡蠣も計画しよう。
 駐車場の脇に小さな公園があって小さな子供も遊べるようになっています。ジャングルジムは船のような形。ここから眺める厚岸の街並みは複雑な入り江になっているので、太平洋の荒波からまもられているんですね。



朝食
 道の駅を出発した後はすぐに近くのセイコーマートへ朝食を買いに行きました。朝食はコーヒーやおにぎりなど。筋子のおにぎりは去年に引き続き大好きです。


 
西へ
 まずは国道44号線を西へ、釧路市のさらに西を目指します。この国道、道東の重要な幹線道路ではありますが、付近に多数のエゾシカが生息しています。なので、道路の両脇はフェンスで囲まれております。珍しい光景でした。
 釧路市を過ぎ国道240号線を北上していきます。その途中、セイコーマートの物流センターがありました。ここから道東の各店へ商品を配送しているのかな。



道の駅 阿寒丹頂の里
 9:10、道の駅「阿寒丹頂の里」に到着。寒いね。天気は良いけれど。さて、このトイレの奥にタンチョウの見学スポットがあるのですよ。今日はタンチョウを見にやってきました。


 
阿寒国際ツルセンター グルス
 8年前の「冬の北海道」旅行でもタンチョウを見るために釧路市周辺をウロウロしました。その時とは違う場所でタンチョウを見ようと思って、阿寒国際ツルセンターグルスにやってきました。有料エリアだけどね。メインの建物であるグルスに入館すると、大きなオオワシの剥製が出迎えてくれます。このワシは鹿猟で使用された鉛弾を食べて、鉛中毒になってしまったそうです。現在、北海道では鉛弾は禁止され銅製縦断が使われているんだって。



タンチョウ観察
 それではタンチョウを観察してみましょ。この場所は人工給餌発祥の地と呼ばれているそうです。というのは、タンチョウは一時絶滅したと思われていたんだって。1924年に再発見され、餌付けが成功し、現在では1,500羽を越えるほどに回復しているそうです。
 タンチョウが降りてきました。きれいな姿ですね。昔の千円札にはタンチョウが書かれていましたね。クマ兄さんもよく覚えています。
 一生懸命餌をついばんでいるタンチョウと、仲間同士で話をしているのか声を出しているタンチョウがいました。
 また新たなタンチョウが降りてきました。どんどん降りてくるね。暖かいからかな?
超低空飛行!
 お腹がいっぱいになって、別の場所へ飛んで行くタンチョウたち。何羽かまとまって行動しているんだけど、彼らは家族かな?
 クマ兄さんが近づくと最初は逃げられたものの、徐々に近くへきて餌を食べるようになってきました。ドアップでタンチョウが撮れる。
 クマ兄さんは外でタンチョウを観察していたんだけど、ペンギン姉さんとネコ娘は寒いからかタンチョウ観察センターから見学していました。暖かいところでのんびり観察していたようです。
アップでタンチョウを撮影。きれいな立ち姿です。
 タンチョウって移動しないときは片足立ちしているんだけど、よく倒れないよね。あんなに細い足なのに。体温調整のため、とも言われている片足立ちですが、クマ兄さん的には細い足でよく倒れないな・・・と感心しました。
 しばらくタンチョウを観察していたら異変が起きました。他の場所から阿寒国際ツルセンターへ飛んできたタンチョウが、ネットに引っかかって小川に落ちてしまったのです。そしたら一斉にタンチョウが鳴き始めました。落ちてしまったタンチョウが心配で声をかけているようです。少しすると小川に落ちたタンチョウが返事をし始め、その声に安心したのか大半のタンチョウは餌を食べることに戻っていきました。タンチョウって仲間意識が凄く強いんだね。



展示コーナー
 タンチョウ観察を終え、展示コーナーでタンチョウのお勉強をします。右はタンチョウの餌。トウモロコシをあげているようですが、自然のザリガニやドジョウ、ウグイなども食べるようです。雑食だね。
 ヒナの世界へようこそ。タンチョウの卵はツブツブが書いてあるみたいですね。右は卵の中身。うーん、グロい。
 以上で阿寒国際ツルセンターの見学は終了。タンチョウも絶滅の危機から脱したようですし、うれしい限りです。

 じゃ、釧路市内へ移動しよう。

 途中、イオンモールへ寄って缶のお茶を買う。これ、イオンのプライベートブランドなんだけど、安くて気に入ってるんです。水分補給に最適。



和商市場
 11:30、釧路駅のすぐ近くにある和商市場にやってきました。ここは勝手丼で有名ですね。高いとか観光地値段とか言われることもあるようですが、実際どんなものなんでしょ?体験してみないとね。ちなみにここに来るのは15年ぶりくらいかな。2003年に一度来たことがあります。
 市場内を見て回る。和商市場の中には海産物を売っているお店がたくさん。お正月に向けて買い物に来ている人もたくさんいます。
 市場の中心部にはテーブルと椅子が置かれていてフードコート風になってます。勝手丼はここで食べるみたいだね。
 勝手丼をやっているお店は二軒のようです。以前はもっとやってたっポイことも言ってましたが、今は二軒。どんな刺身があるのか見ていたら、いろいろ説明してくれました。
 ご飯は別のお店で買ってくるようです。では・・・一人1,500円ずつ持つ。そして、この1,500円でお好きなものを買ってこよう!という勝手丼を開始。お刺身はいろいろ説明してくれた赤い「勝手丼」の佐藤商店で買ってくることにしました。お刺身は一切れ50円から。大トロは500円くらいします。さて、何にしようかね。
 クマ兄さんはたくさん食べたかったのと、北海道産のお刺身にこだわって、タラ、アブラカレイ、ホッキ、タコなどなど50円から200円のお刺身で勝負。なんだか白いお刺身ばかりになりました(左)。ネコ娘はトビッコ、カンパチ、サーモンなどちょっと贅沢な勝手丼です(右)。
 ペンギン姉さんは400円のボタンエビがのってます!カンパチなどもありますね。1,500円を少し超えて、お小遣い補填をしたとか・・・。大人の勝負だ。
 あとは醤油をもらって、いただきます。
 ペンギン姉さんとネコ娘が並んで食事。クマ兄さんが対面に座る。いつもこの配置ですね。1,500円で作った勝手丼、なかなか満足でしたよ。クマ兄さんはご飯が大盛なので、その分お刺身の値段を抑えたり、ペンギン姉さんとネコ娘は高級食材に手を出したり。そんな楽しみもあって、自己満足な海鮮丼が楽しかったです。満足!
 勝手丼の後、さつまあげも頂きました。天ぷら蒲鉾って呼んでいるみたいです。
 クマ兄さんはタコ(左)、ペンギン姉さんはホタテ(右)、ネコ娘はエビでした。揚げたてで美味しい~。
 食後、和商市場を一回り。紅鮭や時鮭が売ってました。時鮭って1本1万円もするんだね。高い!お正月用で売れるんだろうなぁ。



釧路駅
 食後、和商市場から徒歩1分のところにある釧路駅に行ってみました。釧路駅は道東のハブとなっている駅でして、札幌、根室、網走方面への始発駅となっています。特急おおぞらに乗ると4時間20分ほどで札幌に行けるみたい。網走までは3時間10分ほど、根室までは2時間半。どこも遠いね。
 駅前には鉄輪が展示されてます。昔の蒸気機関車のものだね。
 釧路駅内にもガチャがあるんですね。北海道限定の木彫り熊のガチャがあったのでついつい買ってしまった。
 続きまして釧路駅の南側と北側を結ぶ釧路地下歩道美術館に行ってみます。ここは、地下道に絵を展示しているんだそうです。Under Ground Museumだって。
 地下道の壁にいろいろな絵が展示してあります。常設なのかな?無料だし、のんびりじっくり見て回る。
 この絵、気に入った!おきなわりょこうらしいです。お母さんへのお土産は、おきなわカレー(レトルト)。いつも怒鳴るからお母さんへのお土産は適当でいいんだって。
 この絵は「どくろ」だって。女子高生にどくろがまとわりついていますね。Yuuna Nakagawaさんという人の作品らしいのですが、プロの方でしょうか。
 15分ほど釧路地下歩道美術館を鑑賞して和商市場へ戻ります。釧路駅の目の前にきれいな教会があったので記念にパチリ。釧路グレース教会というそうです。結婚式場みたいですね。



釧路湿原展望台
 和商市場を後にし、次は釧路湿原へ。釧路市湿原展望台に来てみたんだけど、ペンギン姉さんとネコ娘は爆睡中。展望台を見に行こうって誘ったんだけど、行かないって。仕方なく道道53号線を北上し、道路脇にあった展望所から釧路湿原をパチリ。
 このあとどうしよう・・・。しばらく悩んだ結果、コッタロ湿原方面へ行ってみることにしました。
 道道243号線を走り、コッタロ湿原展望台を目指す。途中、道路の真ん中を歩いているタンチョウを見かけました。ゆっくり車で近づくと、道路脇の農家の中に歩いていきました。こんなところを歩いていて危なくないのかな。

 この後、コッタロ湿原展望台を目指したんだけど、冬季閉鎖中でした。道も通行止めの場所があって大変でした。それでも道道1060号線は走れるみたいなので、のんびり湿原ドライブを楽しんでみます。



クチョロ原野塘路線
 道道1060号線はクチョロ原野塘路線という名前で、釧路川沿いの原野を走ることができる道路なのです。この道を走ると野生動物に逢えるはず。と思って向かっていたらオジロワシが出迎えてくれました。ワシってカッコいい。
 クチョロ原野塘路線は未舗装路なのです。原野ですからね。2014年に来たときはこの道の上に少し積雪があったのですが、今回は全然ないですね。
 しばらく進むとエゾシカの群れが現れました。この群れには大きな角を持っているオスは居ないね。全部メスなのかな?
 クマ兄さんの方を気にしながらも道路脇を歩いていきます。
 道路脇のエゾシカを追いかけて写真を撮っていたら、なに?って感じで振り返ってくれました。
 クチョロ原野塘路線の横を流れる釧路川。夏にはカヌーなどもできるらしいです。冬だと転覆したら死ぬな。
 山間の場所を走っていると、斜面に獣道があって、エゾシカが歩いていました。ここでもメスです。



細岡展望台
 15:30、ここまで来たんだから・・・ということで、定番の細岡展望台へやってきました。この時間になるとかなり寒い。重装備で出発します。遊歩道は雪で歩きにくい。
 遊歩道は歩きにくいので車道を歩く。車道も路面が凍っていてツルツルです。坂道でツルツルでとっても歩きにくい。そんな道路を歩いてもうすぐ展望台ってところまで来ると、車が停まってる。駐車場はないはずなんだけど、来訪者が少ないから展望台の入口まで車で来ちゃってるみたい。ペンギン姉さんは、車で来ればよかったのに・・・って言うんだよね。次回はそうしよう。
 クマ兄さんとネコ娘が並んで歩いているところをペンギン姉さんが撮ってました。このとき、ペンギン姉さんは車にスマホを置き忘れてきていて、クマ兄さんの会社スマホで撮影してます。
ペンギン姉さんよ、会社スマホだからって撮りすぎじゃね?
 15:40、細岡展望台に到着。結構たくさんの見学者がいます。中にはドローンで撮影している人もいますよ。夕日を浴びながら釧路湿原を眺めよう。
 細岡展望台から釧路湿原と夕日を眺める。太陽がだいぶ落ちてきて空がオレンジ色になってきました。
 クマ兄さんはレンズを変えて準備を整える。ネコ娘も写真の準備。
 細岡展望台の前に広がる草木がオレンジ色になってきました。
 夕日が落ちて行く先に工場の煙突が見えました。王子マテリア株式会社の釧路工場だそうです。
 王子マテリア(株)釧路工場は段ボール原紙を作っている工場だそうです。原料はリサイクル?それとも北海道の木を使っている?
 15:55、日没です。どんどん太陽が地平線の下へ落ちていく。しかし、冬の北海道は日没が早いね~。16時には夜ですよ。



 真っ暗になったら駐車場に戻るのも大変なので、まだ周りが見えるうちに車へ戻りましょう。そして、今日はホテル泊だから釧路市内へ行こう。

 途中でガソリンスタンドに寄りつつ釧路市内へ。



ANAクラウンプラザホテル釧路
 17:10、ANAクラウンプラザホテル釧路に到着。駐車場に車を停め、荷物を抱えてフロントへ。
 ちょっとカッコいい自動ドアがオシャレホテルを感じさせます。ロビーなんて天井が高い。さすがシティホテルですね。チェックインの時に料金前払いじゃないのもシティホテルの証。シティホテルも好きだけどさ。
 部屋のカードキーを貰い、部屋へ入る。ベッドは三つ。これは快適そうです。デスクには水のペットボトルが三本。無料らしい。

 洗面所は割と広め。この辺りもビジネスホテルより快適です。
 では、夕飯を食べに行こう。とりあえず繁華街へ。釧路といったら炉端焼きなので、炉端焼きのお店を探そう。

 5分ほど歩いてお店がたくさん集まるエリアに到着。最初のうちはスマホを見て、あっちが良い?こっちにする?なんて言ってたんだけど、お店に入って見るとどこも満席。全然空いてない。年末だもんね、大ピンチです。



炭焼炉端ちくぜん
 GoogleMapとにらめっこをしつつ、30分ほど探し回って「炭焼炉端ちくぜん」というお店に辿り着きました。ちょっと高そうな装いですが仕方ない。3人だけど入れますか?って聞いたら、20時までだったらいいですよ、とのこと。我が家は早食いなので大丈夫でしょう。
 18:30、カウンターに通される。お座敷は予約で一杯みたい。贅沢はいいません。
 まずはお飲み物。とりあえずビール。ネコ娘はジンジャエールです。ビールのジョッキサイズはペンギン姉さんが中、クマ兄さんは小。カウンターの先には炉端焼きを作るかまどがありました。
 目の前にはホタテやバイ貝が並んでいます。食べたいけどさ、ちょっと高そうだよね。
 お通しとごぼうチップ。お通しのエビが美味しかった。そしてごぼうチップがかなり美味しい。そういえば、北海道産のごぼうって富山のスーパーでも売ってるときあるけど、太くて美味しいんだよね。
 炙り明太子に蟹たっぷりラーメンサラダ。野菜を食べようと思ったけれど思ったより炭水化物が多かった、という感じ。でも美味しいのでOK。
 ちくぜんザンギとポテトフライ。揚げ物ばかりですが美味しい。北海道に来たらザンギとポテトは外せない。
 ペンギン姉さんは二杯目にヨーグルトのお酒「みなニコリ」というのを飲んでいました。釧路の福司酒造のお酒らしいです。じゃ、クマ兄さんも福司(右)。普通酒でいいです。お酒よくわからないんで。でもね、凄くおいしくてサラッと飲んじゃった。そして酔った。
 いかゴロルイベと炙り焼き真ホッケ。北海道だね~。ホッケは大きくて、三人でほじほじ美味しかった。炉端焼きの醍醐味です。目の前のかまどで焼いてくれてました。ルイベも肝が入っていて濃厚。
 焼き野菜盛合せに砂肝。ミニトマトの串焼きが美味しかった。
 塩辛とポテトのチーズ焼き。そしてタコザンギ。いやいやお腹いっぱいですが、美味しいので食べちゃいますね。ちくぜんさん、北海道の幸をふんだんに使った料理が堪能できてよかったです。

 19:30、退店。一時間ほどでお腹いっぱいになりました。ビールと日本酒でクマ兄さんはほろ酔いです。ホテルに戻るとき奇妙な動きをしていたようで、ペンギン姉さんとネコ娘に呆れられました。



就寝
 ホテルに戻るとき、カラオケビッグエコーの前を通ると、頭上に巨大ザンギが展示されていました。これ、ビッグエコーで食べられるのではなく、隠れ家ダイニングカンティーナっていうお店の看板だったらしいです。

 ホテルの近くのコンビニでアイスを買って帰る。
 ホテルに戻ってアイスを食べる。酔いが醒めたらお風呂に入って就寝です。

 22:00頃、おやすみなさい。



六日目 八日目
端っこ納沙布 に戻る



クマ兄さんの部屋 に戻る

旅の記録 に戻る