三日目 帯広一日目
2022.12.26
今日から本格的な北海道旅行ですよ。今日は過去に訪れたところばかりを再訪予定だけれど、季節が違うから違う体験ができるはず。楽しみだね。 |
起床 |
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7:15、十勝平原SAで起床。起きて外を見たらとっても天気が良いです。こりゃ、幸先良いですよ。着替えて洗顔して出発の準備を整える。昨夜は車中泊仲間がほとんどいなかったけど、この時間だとトラックがたくさん車中泊しているようです。
このSAはサービスエリアと言いつつトイレのみの施設。そんなサービスエリアもあるんだねぇ。 8:05、出発。 |
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北海道横断道を東へ。道路脇は雪がたくさん積もっているけれど、路面は積雪無し。これなら快適にドライブできそうです。 |
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帯広JCTで北海道横断道を降り南下。芽室帯広ICで高速道路を降りる。すると・・・路面は凍ってました。快適に走れるのは高速道路だけのようです。帯広市内は轍が酷く、スピードが出せない。車のバウンドもすごい。交差点の手前は路面に氷の塊が張り付いていて滑る。運転はなかなか難しいぞ。 |
ふじ膳で朝食 |
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8:30、帯広地方卸売市場に到着。ここの食品関連総合センターに入っている食堂がコスパ最高!っていう記事を事前に見つけていたので、朝食を食べにやってきました。お店の名前は「ふじ膳」っていうらしい。 |
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ふじ膳は食品関連総合センターの二階にありました。二階の通路からは市場の様子が一望できます。では、ふじ膳で朝食を食べよう。入店すると券売機で食券を買うようです。そして、食券をカウンターに出して料理を待つ。 |
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3分ほどで注文した日替り海鮮三色丼がでてきました。サーモン、ほたて、ハマチの三色です。ほたてが大きくて美味しい。ハマチはまずまず。サーモンは肉厚でした。朝から豪華な朝食になりました。 |
東へ |
食後、帯広市を後にし東へ。たぶん国道38号線を使って東に向かったはずなんだけど、ちょっと違うような。路面の雪は溶けていて走りやすかったのでOKとしよう。 |
いけだワイン城 |
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10:00、池田町にある「いけだワイン城」にやってきました。ここには何度か来たことがあるけれど、冬に来るのは初めてです。まずは城内を見学しよう。 |
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エレベーターで地下へ。地下2階は地下熟成室となっているそうです。ここには大量のワイン樽が置かれています。熟成をしているところらしい。ワインの香りが良い。 |
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別の角度から樽を眺める。樽の上に栓がしてあります。そこからワインが漏れたような染みが広まってますね。この栓を開けて、ときどき品質のチェックをしているんだって。あと、量が減ったら追加するって言ってたような。樽の表面から少しずつ水分が蒸発するので、補充するらしいです。樽補填っていうらしい。 |
ワイン城からの景色 |
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ワイン城の外に出てみる。左はブドウ畑。ブドウは当然なっていないのでちょっと寂しい。右は池田駅。ちょうど列車がやってきました。H100形気動車のようです。2020年に運用を開始した最新式の列車です。 |
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西の方は帯広市。その奥に日高山脈が広がっています。北海道唯一の山脈とのこと。険しい山々が連なっていて、ときどき高速道路も通行止めになるところですね。昨日は通過で来て良かった。後ろを振り返るといけだワイン城です(右)。 |
ブランデー蒸溜室 |
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1階を見学します。ブランデー蒸溜室という展示室があり、蒸溜器が展示してありました。アランビックというそうです。フランスのコニャック地方で作られるブランデーをコニャックと呼ぶそうで、最高のブランデーなんだそうです。ブランデーはワインを蒸溜したあと、長期間木樽で熟成させた蒸留酒。このブランデーを作る蒸留器がアランビック。燃料には石炭を使うんだって。右のパイプにはワインが通るのかな?このアランビックは1950年代まで実際に使われていたものだそうです。 |
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売店に行くと変わったものが売っていました。これはポットマット。十勝ワインのコルクを使ったマット。香りが良いのかな? |
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こちらはブランデーを作る蒸溜室。ブランデーはワインを蒸溜した後に樽熟成したものですが、他に、発酵途中の白ワインにブランデー原酒を加えて樽熟成したものや、発酵途中の赤ワインにブランデー原酒を加えて樽熟成したものなど、いろいろなお酒があるようです。 |
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2階に行こうとしたとき、階段で見かけたスピーカー。なんと、ナショナルって書いてあります。クマ兄さんが子供のころ、小学校の教室に使われていたようなスピーカーが現役です。ワイン城、見た目はきれいなんだけど結構年季が入っているのかもね。 |
ブドウジュースとブドウシャーベット |
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4階のレストラン/フードカウンターへ行く。レストランは高そうなのと、お腹がまだ空かないのでフードカウンターでブドウを味わおうと思います。レジで注文してテーブルで待つ。このテーブル、樽でできていて、ガラスの天面の下にコルクが敷いてありました。 |
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ここからの景色も最高です。ランチをここで食べるのもいいだろうなぁ。 |
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5分ほどで山幸ブドウジュースと山幸ブドウシャーベットが出てきました。シャーベットはネコ娘が食べました。クマ兄さんはブドウジュースを飲んだんだけど、ものすごく濃厚。これはウマい。このブドウでワインを作ったら美味しいんだろうなぁ。 |
C倉庫 |
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ワイン城を一通り見終わったので、駐車場の横にあるC倉庫へ行ってみる。この倉庫も見学可能。入って見るとコルクが展示してありました。コルクってコルクガシっていう木の樹皮だそうです。イベリア半島とか北アフリカ、イタリアで栽培される木。ずいぶんと皮が厚い植物なんだね。 |
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見学通路の左、ガラス窓の奥は瓶詰め工場になっているようです。廊下にはいろいろな大きさの瓶が並べてありました。ネコ娘が並んで写真を撮る。一番大きい瓶はナビュコドノゾールというらしく、15Lだって。 |
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左は十勝産ミズナラ材樽。十勝で伐採された樹齢百数十年のミズナラ材で作られた樽だそうです。右は近代的なSUS製の樽ですね。熟成具合に差は出ないのかな? |
池田町ブドウ・ブドウ酒研究所 |
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C倉庫のすぐ横に池田町ブドウ・ブドウ酒研究所がありました。こちらも見学できます。入ってみよう。 |
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左は検瓶機。瓶の破損などを検査しているんだと思う。Bottle Checkerって書いてあるし。右はキャッパー、パック充填機、トンネルシュリンカー、コルクダスト除去機が並んでいます。ワインをパックに詰めるラインのようです。今日はどのラインも動いていないのが残念。ラインが稼働するような日にはなかなか来れないし、悩ましいねぇ。 |
北上 |
11:00過ぎ、いけだワイン城を出発。池田町の市街地を抜け、国道242号線で北上。次の目的地を目指します。 |
途中、セイコーマートでお昼ご飯を買う。帯広で豪華な朝ご飯を食べたばっかりなので、お昼ご飯はコンビニで軽めのものを買いました。クマ兄さんはお腹の調子を整えるため、ブルガリアのむヨーグルトを一気飲み。これでビフィズス菌が腸に届くかな? |
足寄動物化石博物館 |
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12:20、足寄動物化石博物館に到着。今年も化石の博物館にやってきました。去年は三笠市立博物館でアンモナイトの化石の見学をしたけれど、今年はもうちょっと新しい時代を探検できるようです。
入口で写真を撮ってから入館します。 |
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入口にはいろいろな石が展示してありました。砂漠のバラとかセレナイト、水晶など貴重なもの多数。なんだけど・・・組成をいると砂漠のバラ以外はSiO2ばっかり。酸化ケイ素でいろいろな形を作れるらしい。さて、ここから先は有料エリアですが、写真OK、SNSOKだそうです。この旅行記はSNSではないけれど、少しはお客さん増に貢献できるかな。 |
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足寄町で最初に発見されたアショロア・ラティコスタの化石です。1976年に発見されたんだって。この化石の発見をきっかけに、足寄動物化石群の調査と研究が始まったんだって。 | |
ここから足寄で発見された化石です。こちらはアショロア・ラティコスタ。1976年に足寄で最初に発見された哺乳類の化石。世界でも足寄でしか見つかっていない貴重な化石なんだそうです。最古の束柱類と言われているそうです。臼歯が円柱を束ねたような構造をしている草食動物のことで、すべて絶滅してしまった哺乳類だそうです。 |
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丁寧に解説文を読むクマ兄さん。ペンギン姉さんが撮影してました。 |
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デスモスチルス・ヘスペルス。こちらも束柱類だそう。1800~1300万年前に生息していた海生哺乳類。こちらは二枚貝などを食べていたのでは、とのこと。でも、海藻やゴカイなどまだハッキリわかってないんだって。 |
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ホッカイドルニス・アバシリエンシス(北海道の鳥・網走で見つかった)という名前の鳥。絵はペンギンみたいです。2500万年前の北海道の海をクジラや束柱類とともに泳いでいたんだって。和名はホッカイドウムカシオオウミウ。 |
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左はハクジラの骨。上に吊るしてあるのがツチクジラで下がマッコウクジラ。マッコウクジラは深海に生息するダイオウイカなどを食べることで有名ですね。右はヒゲクジラ。上がコククジラで下がミンククジラ。ヒゲクジラはそのヒゲでプランクトンなどを捕食します。同じクジラなのにハクジラとヒゲクジラってかなり違うね。 |
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ハクジラの口とヒゲクジラの口の比較。どちらも口でモグモグはできなさそうなので、捕らえた餌は丸呑みかな。 |
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ハクジラを別角度からパチリ。この博物館はクジラの骨格が豊富ですね。 |
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展示室の端の方に大きな白い塊があって、「そっと手を入れてみよう!」って書いてあります。これは何だ!?手を入れて大丈夫か?と思いつつ、思い切って手を入れる!
特に何も起きませんでした。 これはマッコウクジラの頭の骨だそうです。大きい骨だねぇ。 |
ミニ発掘 |
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最後にミニ発掘体験を申し込みました。200円/人で体験できます。砂で固められた石を一個もらいます。発掘道具を借りてやさしく石を削っていく。 |
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ネコ娘とペンギン姉さんも発掘してます。ネコ娘の石からはきれいな石が見えてきました。 |
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クマ兄さんの石からは巻貝みたいなものが出てきたね。これはアンモナイトかな。 |
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筆なども使ってきれいに掘り進んでいくと・・・やっぱりアンモナイトでした。半分石に埋まったままにしておこう。 |
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形をキレイに整えて、袋に入れて、解説書も一緒に入れて完成。これ、10分もかからない体験コーナーだけど結構面白かった。
13:10、足寄動物化石博物館の見学終了。今年も化石の博物館を見られて楽しかった。それでは次へ行こう。 |
糠平湖方面へ |
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国道241号線、そして道道を走って国道273号線へ向かう。この道は交通量が少ないので路面は圧雪状態。この辺りで動物が出てきてくれると良いんだけど・・・。 |
三の沢橋梁 |
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国道273号線を北上していくと、右手に三の沢橋梁の看板がありました。駐車場も整備されいたので車を停めて見に行ってみます。駐車場から橋梁の方を見ると一本道がありました。これは士幌線の跡ですね。その昔、ここには鉄道が走っていたようです。 | |
三の沢橋梁も雪が無ければ歩けるみたいですが、今は積雪で歩けないので国道273号線から写真を撮ってみる。士幌線は帯広から十勝三股駅までを結んだ路線だそうです。1925年〜1987年まで運用されていて、十勝三股駅っていうのはこの先の三国峠の麓らしい。当時は木材を運ぶ路線として活躍していたみたいです。 |
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三の沢橋梁を出発。あまりの秘境でスマホの電波も届きません。そのくらいの秘境なので動物の出現を期待しながら運転していたらエゾシカが現れました。二頭います。交通事故を起こさないようにゆっくり追い抜く。 |
タウシュベツ橋梁 |
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14:20、タウシュベツ橋梁近くに到着。国道273号線沿いに路駐エリアがあります。駐車場は無いけれど、ここに車を停めて糠平湖が見えるところまで徒歩で移動です。雪が積もっているので行けるかな?と思ったけれど、ラッセルした跡があるので行けそうです。 |
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ちゃんと車でスノーブーツに履き替えてきたので、たぶん行けるはず。と思うんだけど、結構足が取られます。途中で士幌線を越える。士幌線跡はまだ木が生えていないですね。 |
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タウシュベツ橋梁が見える展望広場まであと120mという看板がありました。60mほど進んできたみたいだけど、結構疲れた。士幌線を過ぎると雪が幹についた大きな木がありました。ミズナラの木だそうです。エゾリスがミズナラのドングリを集めに来るんだって。 |
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14:30、タウシュベツ橋梁の展望広場に到着。見えるか!?微妙に見える?冬は水位が下がるのでタウシュベツ橋梁が見えるかもって期待していたんだけど、2月くらいにならないと見えないっぽいね。残念でした。未だ、タウシュベツ橋梁を肉眼で見たことは無いのですよ。 |
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5分ほど展望広場でタウシュベツ橋梁方向を観察し、リラックスワゴンに戻る。人道の脇の雪に穴が開いていて、中が青くなっていました。 |
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タウシュベツ橋梁を出発し北上すると、またエゾシカを見かけました。今度は道路脇の雪の中。角が凄い! |
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エゾシカを見終わったら北上。雲があるけれど天気はまずまずです。この後が今日一番の見どころ。天気が良ければ良いのだけれど。 |
松見大橋 |
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15:00、三国峠の展望台に到着。さて、夕方ここに来たのは、三国峠から500mほど下って松見大橋を眺めるためなのです。2009年の夏はここで車中泊したのですよ。その時の感動を冬も感じたいと思ってやってきました。
ところが・・・ペンギン姉さんとネコ娘は見に行かないって。寒いから。あと、遠いから。ということで、クマ兄さんが一人で松見大橋を見に行ったのでした。 松見大橋が見える場所までの道路はカチカチ。かなり凍ってます。そして、車が爆走してます。車がスリップしたらクマ兄さんは死ぬな。 |
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しばらく歩くと樹海の中に一本の道が見えました。さっき走ってきた国道273号線です。 |
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歩いている道路と樹海の道はこんな関係です。天気が良ければ景色は最高。 |
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15:20、松見大橋が見えてきました。今日は凄い!冬の夕方に来て良かった。 |
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少し待つと山の色合いが変わってきます。夕方だと色の変化があって楽しい。 |
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10分ほど松見大橋を楽しんだので三国峠の展望台へ戻ろうと思います。あたりはだいぶ暗くなってきました。後ろを振り向くとだいぶ暗い(左)。国道273号線は樹海に映えて来てます。 |
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夕方になってきました。今日の観光はこれで終わりです。三国峠のリラックスワゴンに戻るとペンギン姉さんとネコ娘はスマホで遊んでました。せっかくだから・・・車でさっき松見大橋を見ていた場所に戻り、車窓からペンギン姉さんとネコ娘に松見大橋を堪能してもらう。
その後、層雲峡へ。 |
黒岳の湯 |
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17:00過ぎ、層雲峡に到着。まずはスーパーマーケットで夕飯のおかずを買おうと思ったんだけど、ない。スーパーマーケットがない。仕方なく、コンビニへ行っておかずになりそうなものを購入。 続いて層雲峡駐車場へ。ここは屋根付きの無料公共駐車場。トイレもあります。車を停めてお風呂に入りに行こう。 |
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徒歩5分ほどで黒岳の湯に到着。駐車場からここまでの道はかなり雪深い。結構大変でした。黒岳の湯は日帰り温泉施設なんだけど、ほとんどお客さんが居ませんでした。まぁ、この時期だから仕方ないか。 |
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お客さんが居なかったので、ちょっとだけお風呂の様子をパチリ。良いお湯でした。体温まる~。 |
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入浴後、ヒグマの剥製を観察する。最近、ヒグマの生息数が増えて、人が住んでいるところまで出てきたリ、ヒグマに人が襲われたりする事故が増えていますね。この巨大なヒグマい襲われたら、人はあっという間に殺されちゃうな。 |
夕飯 |
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夕飯はコンビニグルメにしました。ご飯は炊いていたので、お酒のおつまみになりそうなサラダやサラダチキン、カニカマ、ベーコンなど。クマ兄さんは汁物としてカップラーメンも。 |
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食後、ネコ娘はお勉強。高校二年生ですからね。クマ兄さんも会社PCを起動させてメールチェック。今日は車内でゆっくり過ごします。 |
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寝る前にトイレへ。層雲峡駐車場のトイレがこちら。まぁまぁのトイレですが、人感センサーで点灯するタイプなので、人がいないと真っ暗です。利用者が少ないからかちょっと怖い。あと、水道が凍結防止で毎度水抜きしているらしく、センサーが手に反応してから水が出てくるまで時間がかかりました。でも、何度も利用させてもらって助かりました。
ということで、今日は層雲峡駐車場で車中泊です。途中、パトカーの見回りもあったけど、特に声をかけられることもなく。じゃ、お休み~。 |
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