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三日目 UCCとマウナケア星空ツアー


2017.12.28


 さぁ、今日から四日間、ハワイ島観光が始まりますよ。本当はさ〜、もう数日長く滞在したいんだけどさ〜、クマ兄さんが1月4日に出社しなきゃいけないからさ〜。ということで、この四日間に全精力を注入します。



KTA Super Stores
 6時ごろ起床。トイレ、洗顔を済ませ着替えてお出かけ。今日の朝ご飯と昼ご飯を買いにお出かけします。部屋の前で出発前のパチリ。
 7:10、まだ夜明けして間もない。周囲が暗いです。
 それでは出発。左ハンドルで狭い駐車場を運転するのはちょっと緊張しますが、なんとか駐車場の出口を目指す。出口には小屋があって、そこでおばちゃんが待機しています。ここで、駐車料金支払い済みの券を見せると、笑顔で駐車場から出させてくれました。
 駐車場を出て、アリイ・ドライブからハワイ・ベルト・ロードに出る。ここはカイルア・コナ近くを走るハイウェイだけど、朝早いので車は少ない。走りやすい。
 7:20、KTA Super Storesに到着。朝早いので駐車場はガラガラ。なんと朝5:00から営業しているらしいです。ここで朝食を買うのですよ。
 さすがアメリカ。果物はばら売りです。でも、結構高い。ハワイだからか?JAZZ APPLESが1個2.49ドル、PINK LADY APPLEが1個2.59ドル。1個300円じゃ買えないなぁ。
 右は冷蔵庫に並ぶドリンクやカットフルーツ。ドリンクも高め。水のもう、水。
 こちらの野菜は量り売り?でも"This scale prvides an estimated weight only. Weight may differ at the register"だって。合わないらしいよ。
 お店の奥にお総菜コーナーがありました。お客さんもチラホラ。様子を眺めていると、カウンターで注文してお弁当を頼むことができるようです。さぁ、どうしよう。当然、注文して頼んでみよう。
 唐揚げやハンバーグのお弁当をそれぞれ注文。いろいろ説明してくれるけど、あまりよくわからないな。でも、ちゃんとお弁当を買うことができました。
 一旦ホテルへ戻る。左ハンドルにはまだまだ慣れない。左折が慣れないんだけど、たいていの場所で左折の信号があるので、事故のリスクは低いかな。



朝食
 ホテルに戻り朝食にします。クマ兄さんは一番大きい1 CHOICE PLATE LUNCH、8.99ドル。ハンバーグは三枚のせです。グレイビーソースがマイルドな味で美味しい。
 左はペンギン姉さんのMINI 1PLATE LUNCH。チキンモリモリ。ご飯はイマイチですが、おかずはとっても美味しい。右はネコ娘のMINI 1 PLATE LUNCH。お弁当は全部食べず少し残しておこう。お昼ご飯もホテルに戻て来てこれ食べるか。
 食後、ラナイに出てみる。やはりオーシャンビューだよね。昨夜は目の前のレストランの音楽が聞こえてたような気がする。気にせず寝れたけど・・・。



UCCコーヒーファーム
 8:30、再びホテルを出発。

 9:10、UCCコーヒーファームに到着。午前中はUCCコーヒーファームの見学をします。農園見学もしちゃうのです。事前に日本から予約の連絡を入れておきました。9:30からなので少しゆっくりします。それにしても、斜面の先が海っていう景色が凄い。
 キオスク(売店)に入る。コーヒーの試飲ができます。こちらはこの農園で収穫した豆で作ったコーヒー。もう一つのポットには、近所の契約農園で作られたコーヒーが試飲できました。ちょっと味が違う。どっちが良いとかは分からないけど。どっちも美味しいです。
 左はハワイコナブレンド缶コーヒー。お土産に最適。クマ兄さんは二缶買っていこうと思います。

 右はコーヒー豆の説明。コーヒーの実が赤いやつ。中身を取り出し、水につけ、内果皮を取り除いていきます。パーチメントと呼ばれる内果皮を取り除くとちょっと緑色。これを焙煎して粉砕して抽出すると美味しいコーヒーの出来上がり。このお店ではコーヒー豆の中にあるシルバースキンという部分を取り除く機械を持っていて、挽いた豆はシルバースキンを除いているんだって。
 コナコーヒーのお代わりをしつつ、農園を眺める。ここがコナコーヒーの原産地。ハワイ島西側で栽培されていますが、生産量は他の産地よりも少ないので、お値段も高めになっちゃいます。
 9:30、農園見学スタート。我々三人と若夫婦二人の五人のツアーとなりました。ツアーは歩いてお店の下のコーヒー豆を見に行くもの。無料だからね。案内係のお兄さんについていきます。
 コーヒーの木に接近。よーく見ると、根元付近で何回も切られているのが分かります。コーヒーの木は4〜5mくらいの高さまで成長するけれど、そんなに高くなると収穫するのが大変なので、伸びた部分は切っちゃうんだって。それで、人の手で収穫できる高さに管理するそうです。
 コーヒーの木は30年以上収穫できるんだけど、豆ができるのは2年目から。枝の様子を観察すると何年目の枝か分かるらしい。
 続いて花。白い花が枝に近い部分からガシガシ咲いています。連なって咲いているので面白い。このコーヒーの華は二日くらいで散ってしまうらしいので、いいタイミングで見られたかな。
 あと、コーヒーの花は同じ場所から二度は咲かないんだって。不思議。さらに、五年経った枝から採れる豆では美味しいコーヒーにならないから、五年くらいで枝を切っちゃうらしい。

 赤いのがコーヒーの実。コーヒーチェリーと呼ばれます。赤くなったら熟している証拠。コナコーヒーは一個一個手で摘んでいくそうです。というのは、一つの木、一つの枝でもコーヒーチェリーの熟すタイミングが異なるので、機械でまとめて採ることができないんだって。ブラジルとか、広大なコーヒーの収穫地では熟していない実も一緒に採って、後から別けることもあるらしいけど。

 あと、このお兄さん、見た目は完全な欧米人ですが、日本語ペラペラ。日本に居たことがあるんだって。二か国語以上話せるって良いねぇ。
 コーヒー豆を収穫して分解してみる。指で軽くつぶすと、皮が破れて豆が出てくる。豆のまわりはジェル状のものが覆っていて、舐めてみると甘い。コーヒーチェリーっていうくらいだからね。6世紀、エチオピアでヤギが赤い実を食べて興奮しているのを見て、元気が出る薬になったんだっけ。
 こちら、コーヒー豆に寄生する害虫。5年ほど前にハワイやってきてしまったそうです。ブロッカとかベリーボーラーとか呼ばれる虫で、コーヒー豆を食べて大きな穴を開けてしまうんだって。すると、その豆は欠点豆になってしまいます。5年前は6割の豆が被害にあったんだって。現在は1割くらいまで抑えられているそうです。その前までは、コナコーヒーは無農薬で栽培されていましたが、この虫が入ってきてしまったので農薬を使わざるを得ないとか。残念ですねぇ。

 これにて農園見学は終了。お店から一番近い一列だけ、お客さんにコーヒーチェリーを見てもらうために収穫していないんだって。



マカデミアナッツ収穫
 お兄さんから、農園の端の方でマカデミアナッツが収穫できるよ。時間があるなら見てきておいで、って言われました。おぉ、午前中は時間あるっすよ。ペンギン姉さんの目が光る!ちょっと見に行こう。農園の奥まで勝手に入ってはいけないって言われた気がするんだけど、うちらは勝手に行っていいみたい。
 下を見ながら歩いていると、それっぽいものがゴロゴロ落ちてますね。でも、よく考えたらマカデミアナッツってどういう状態のものを収穫したらよいのかよくわからん。
 とりあえず、緑のもの茶色のもの、いろいろ拾ってお兄さんに聞いてみよう、ということに。マカデミアナッツの木は背が高く、日陰ができるのでありがたい。
 どの豆が正解?か分からないので、とりあえずいろいろ拾う。最初は茶色いのが良いのかと思ったけど、緑の実の方が、中の茶色い豆が新鮮そうで良いのかも。
 キジが歩いているねぇ。キジもマカデミアナッツ食べるんかな?
 では、お店に戻ろう。マカデミアナッツの木があるエリアはコーヒーの木が若い。コーヒーチェリーがモリモリついてます。教えてもらった通り、赤い実と緑の実が混ざってますな。これじゃ貴重なコナコーヒーは手摘みしなきゃいけないし、人件費がかかるから安くならないね。
 お店に戻ると、ガイドのお兄さんがくるみ割り器のようなマカデミアナッツ割り器を持ってきてくれました。そして、割り方を教えてもらう。まずは、やさしく割って緑の部分を取り除く。はい、この時点で茶色いものは除外されます。
 続いて、中の茶色い実を割る。すると、中に白い部分が出てくる。これが食べられるところ。お兄さんがポリポリ食べて美味しい!と。我々三人も食べてみる。おぉ!マカデミアナッツだ!新鮮な奴ってこんな味なんだ!?美味しい。
 続いてペンギン姉さんが割る。割っていくうちに上手になって、殻だけきれいに割って、中身は丸いかたちで取り出せるようになりました。そしてポリポリ食べる。

 ペンギン姉さんの隣に置いてある段ボール箱には大きなスターフルーツが入ってます。どこからか、近所の人?が差し入れに持ってきた模様。持って帰っていいよ〜、って言われました。
 続いてアイスをもらう。フリーペーパーにクーポンがついていて、それを渡すとアイスが一つもらえるらしい。そして、お兄さんが店内に置いてあったフリーペーパーをくれ、クーポンを切り離し、アイスをくれました。あぁ、ありがとう。
 このアイスを半分くらいまで食べたら、コーヒーを入れると美味しいよ!って。いやー、確かに美味しいよ。

 無料でコーヒー農園を見学して、マカデミアナッツ拾いして食べて、アイスまでもらって・・・とっても満喫しちゃいました。お土産にこの農園で収穫したコーヒーを買っていこう!せっかくなのでシルバースキンを取り除いたものを買いました。

 帰国後、自宅で飲んだら・・・美味しいよ!最高です。
 最後に大きなスターフルーツを一個もらう。ホテルの冷蔵庫で冷やして食べよう。

 10:30、これにてUCCコーヒーファームの農園見学終了。かなり楽しめました。ツアーで立ち寄るのと違い、レンタカーだと時間の自由が利くので好きなだけ楽しめますね。



ホテルへ戻る
 いやー、UCCコーヒーファームは楽しかったですね。では、ホテルへ戻ろう。と、その途中にドトールの農園もあったよね?ちょっと寄ってみる?

 ってことで、案内標識に従って駐車場に入ってみる。うーん、どうもこの小屋で5ドル払わないといけないみたい。別に5ドルを払うのは良いんだけど、それだけの内容ってことは時間かかるよね?ちょっとショップを見てお土産買って帰るって感じじゃないよね?

 時間もあまりないし、今日は諦めよう。ということで、車に乗ってホテルに戻ることにしました。
 コーヒー農園があるのはちょっと高い場所。ホテルがあるのは海沿い。なので帰りの道は坂を下っていくことになります。坂道の先は海。広い太平洋。すっごい爽快なドライブ。この景色は良いね!自分で運転してるからみられる風景です。最高!



昼食
 11:00、ホテルに到着。この車、思っていた以上に乗りやすいな。運転もしやすいし、乗り心地良いし、明日からのドライブが楽しみだ。今日のドライブはここまで。
 部屋に戻って朝食の残りや、お昼ご飯用に買っておいたサンドイッチなどで昼食を取る。
 昼食後、午後のツアーの時間までそれぞれ自由に過ごす。クマ兄さんはメールなどをチェック。ペンギン姉さんはベッドに横になって仮眠。ネコ娘はゲームかな。

 このホテル(Royal Kona Resort)は無料WiFiが無いんです。有料らしい。なので、日本から借りてきたWiFiルーターでメールなどをチェック。通信量の上限が1GBらしいのでちょっと心配です。今時ホテルでWiFiが有料ってある?

 それで、通信量をチェックするとすでに500MBを超えている!はぁ?なんで?三人でいろいろチェックすると・・・ネコ娘は音楽を聴いていただけ。クマ兄さんはメールチェック。ペンギン姉さんはヤフーニュース。うーん・・・おかしい。ネコ娘のiPodを確認すると、音楽を聴いていると動画が流れてる。ネットワークに繋がっていると動画をダウンロードしちゃうらしい。あぁ・・・とりあえずネコ娘は、今日は音楽禁止。



ツアー集合
 12:00、ホテルロビーへ移動。今日はこれから「マウナケア山頂サンセット&星空観測ツアー」に出かけるのです。15年前のリベンジなのです。15年前は1年に7日ほどしかないという曇りの日に当たってしまい、夕焼けも星空も見えなかった残念なツアーでした。今回も絶対に見えるという保証はない、と事前に言われております。が、日程の都合上、今日しか申し込めなかったので運を天に任せるしかない。
 アリイタワーのフロント周辺には歴代ハワイ王国の大王の絵が飾られています。左が初代大王であるカメハメハ大王。カメハメハ大王ってすっごい昔の人かと思ったら、1810年にハワイを統一してハワイ王国を建国したんだって。だから、大砲や銃を使ってハワイを統一したらしい。意外と近年の人でした。
 フロント前で待機中。ロビーというにはあまりにも開放的。ツアーの予約確認書にもフロントデスク前って書いてあります。

 この時間を利用して、ルアウの予約ができるかフロントで聞いてみる。たしか明日開催だったはず。で、明日の予約を取れますか?ってフロントで聞いたらもう一杯ですって言われちゃった。すごく人気みたい。そういえば、昨日の夕方も長い列ができてたな。うーん、残念。
 ツアーのお迎えが車でフロント周辺でブラブラ。旅先でのこういう時間も良いものですな。多すぎるとイライラしてくるけど。

 12:15、予定時間より5分早くツアーのバンが到着。よろしくお願いしま〜す、って言ったところで、三脚を持ってくるのを忘れた!部屋に置いてきちゃった!ガイドさんにお願いして、ちょっと待っててもらう。ダッシュで部屋に取りに行く。三分で取ってくるよ!

 なんとか部屋までの往復を走り切り、三脚を持ってくることができました。お待たせしました〜!では出発!



 ロイヤル・コナ・リゾートを出発したら、すぐにコートヤード・マリオット・キングカメハメハ・コナ・ビーチホテルへ。あぁ、ここは15年前に泊まったホテルですな。ここでツアー参加者全員集合。それでは本格的に出発です。



サドル・ロード
 カイルア・コナを出発し、マウナケアを目指す。まずはMamalahoa Hwyを使って標高を上げていきます。ハワイ島が噴火でできた島ということが一目瞭然。時間が経つと溶岩の上に草木が茂ってくるんですね。
 15年前、ハワイ島一周のとき、カイルア・コナから東側のヒロへ行くにはハワイ州道19号線を使って北回りしなければなりませんでした。というのは、ハワイ島横断道であるサドルロードがボコボコグネグネだから。ですが、ハワイ州道200号線ダニエル・イノウエ・ハイウェイが開通し、ハワイ島を快適に横断できるようになったので、現在はこの道が主役。
 そして、マウナケアへ行くにもダニエル・イノウエ・ハイウェイを使うのが快適なんだけど、今日は天気が良いのでサドルロードを通ってみましょう、ということになりました。

 13:40、ワイキキ・ランチの入口に到着。ここは景色が良いらしいですよ。バンから降りて、みんなで記念撮影。
 ここは牧場なので柵があります。でも、牛や羊は見えません。どこか別の場所にいるんだね。柵に近づいて見ると、杭の上の部分がミニチュアみたいになっていて、なんだかおもしろい写真が撮れたようです。ペンギン姉さん、変なとこ見てるよなぁ。
 あの先に見える山がマウナ・ロア山。標高はなんと4,169m。頂上が白く見えるのは雪。マウナ・ロアから出てくる溶岩が粘り気がないので、こんななだらかな山になったんだって。それだけたくさんの溶岩が出てきたってことだけど。
 左がやってきた道。見えている山はコハラかな。ハワイ島はコハラ、マウナ・ケア、フアラーライ、マウナ・ロア、キラウエアの順で、一番新しいのがキラウエア。
 14:00、20分ほど休憩しまして、車に乗り込んで出発です。景色が良い場所でした。体も伸ばせて気持ちよかったね。



Mauna Kea Recreation Area
 昔ながらのサドル・ロードを走り抜け、ダニエル・イノウエ・ハイウェイに合流。ここから東側もサドル・ロードですが、すごく整備されたハイウェイになっています。すぐに右側に変わった施設が現れました。ここはPohakuloa Training Areaという場所。アメリカ陸軍の訓練場なんだそうです。ここは戦地へ向かう前の最終トレーニング地だそうで、すでに戦場にいるかのような訓練をするんだって。ハワイなのに。
 14:20、マウナ・ケア・レクリエーション・エリアに到着。ここはパーキングエリアのような場所。マウナ・ケア山とマウナ・ロア山に挟まれた場所にあって、両方の山を眺められます。あと、事務所の前にはアメリカ合衆国の旗とハワイ州の旗が掲げられています。
 ここにはトイレや簡単な遊具のある公園があって、ハワイ島を横断する際の休憩地として最適。日本の高速道路のパーキングエリアよりも開放的なのは、ハイウェイが無料で出入り自由だからかな?
 マウナ・ケア山?を見上げる。天文台とか見えないから、もっと先まで行くんだろう、きっと。そういえば、ここはすでに標高2,000mもあるらしいですよ。ということでちょっと肌寒い。



溶岩台地
 14:30、マウナ・ケア・レクリエーション・エリアを出発。10分後、サドル・ロードを走っていたのですが、路肩に車を停める。ここで車を降りて散歩しましょう、だって。
 車で走ってきたのはサドル・ロードといっても近年整備されたハイウェイ。ところが、この近くで旧サドル・ロードと合流するらしい。旧サドル・ロードまで歩いてみるみたい。100mくらいだけど。

 ところで、この辺りは一面が溶岩。黒い大地です。粘土の低い溶岩が流れて、冷えて収縮してヒビが入ったのかな?変わった模様の地面です。
 歩くときには転倒に注意。というのは、溶岩が冷えて固まった岩は表面が尖っていて、転んで手をついたりすると紙やすりで削ったみたいに怪我をしちゃうんだって。だから走らないようにって言われました。
 こんな溶岩台地でも植物は生えてくるそうです。葉っぱに細かい毛が生えたような植物、外来種って言ってたと思うけど、こういうのが少しずつ溶岩台地を緑にしていくんですな。
 真っ黒な溶岩台地が広がっていて、ここが島とは思えないような場所。場所によっては溶岩が圧縮されて盛り上がったような場所(右)もありました。溶岩台地の先に見える島のような小山はPu'u huluhulu。聖地っぽい。
 足元の溶岩をパチリ。軽石のよう。でも黒いね。表面はかなりざらついています。確かに転んだら大根おろしで擦られたみたいになっちゃう。右は旧サドル・ロード。昔はレンタカーでの通行は禁止されていました。この道はPohakuloa Training Areaに物資を運ぶために陸軍が造った道路だそうで、快適さとは無縁。新しいサドル・ロードは2013年にできたんだそうです。旧サドル・ロードは予備道路として残してあるらしく、山火事が起きたときに一度だけ迂廻路として使われたんだって。



Pu'u Huluhulu
 一度、車に乗ってPu'u huluhuluのトレイル用駐車場にやってきました。ここで他のツアーに参加していて、ここからマウナ・ケア星空ツアーに参加する人と合流するそうです。

 その間にモニュメントを見学。その昔、ハワイ島の住民はエリアごとに統治されていたとか。で、このモニュメントがエリアの境目の目印?だったかな。聖地でもあり、他のエリアへ移動するときは、このモニュメントにお参りしたっていうことらしいです。
 ここから噴石丘が二つ、良い感じで見えます。噴火活動のとき、岩が吹き上げられて火口のまわりに降り積もったもの。阿蘇山でも見られますね。
 そしてサドル・ロードの制限速度は60マイル/h。約97km/h。なかなか早い。

 15分ほどでハワイ島一周ツアーのバンが到着。二名が我々に合流。ハワイ島を一周して、そのあとサンセット見て、星空見てって強行軍なツアーですな〜。

 15:15、出発。



Mauna Kea Visitor Information Station
 15:30、マウナケア山頂へ向けて山道を登り、マウナケア・ビジター・インフォメーション・ステーションに到着しました。車を降りたら望遠鏡がセッティングされてます。夜に向けて準備が進んでいます。
 ここマウナケア・ビジター・インフォメーション・ステーションは別名オニヅカセンター。この方、ハワイ島コナ出身での日系二世。スペースシャトル、ディスカバリー号の搭乗運用技術者として搭乗しましたが、チャレンジャー号爆発事故によって殉職してしまいました。そんなエリソン・オニヅカ空軍中佐を記念して、オニヅカセンターと名付けられたのです。
 ここで手作りマフィンで軽く小腹を満たします。インスタントのホットココアもいただきます。15年前はここで夕飯を食べたんだった。今回はマフィン。これくらいでちょうどいい。
 うーん、うまい。気温が低いのでホットココアが美味い。そしてマフィンも甘いので食べやすい。ここはすでに高度2,800m。一気に頂上まで行ってしまうと高山病になる恐れが高まるので、ここで1時間ほど体を慣らすのです。
 この望遠鏡、明るいうちからセッティングしてやる気満々だな、と思っていたら太陽を見るためにセッティングしているのでした。フィルターを通して太陽を見ることができ、黒点などを観察することができました。順番の列に並んで見せてもらいました。
 マフィンとココアを食べ終え、まったり過ごしていると欧米人の家族が歩いてきました。その一人が半袖半ズボン!寒くないの!?あの姿を見てガイドさん、「欧米人は鈍感だからね〜」だって。



銀剣草
 オニヅカセンターの裏手で銀剣草が見られるということなので、お散歩がてら行ってみます。ちょっと歩くとすぐに銀剣草が現れる(右)。英語ではSilverswordって言うんだって。
 もうちょっと先へ。銀剣草はハワイ諸島の限られた山上でのみ見られるとても珍しい植物です。なんと!ここマウナケア山とマウイ島のハレアカラ山にしか生息していないらしいですよ。どちらも見学した我が家って結構すごい!?
 銀剣草はこの状態で数十年間成長していくそうです。十分に成長するとグイッと茎が伸び、大量の花を咲かせるそうです。その名残が右上の写真に写ってますね。

 マウイ島でも似たようなの見たなぁ。










 
 ちょっと試しにパノラマ撮影。標高が高く、乾燥している砂漠のような場所に銀剣草は適応しているんだねぇ。



Mauna Kea Visitor Information Stationを見学
 Mauna Kea Visitor Information Stationに入ってみる。中はお土産屋さんになってます。あと、一角では宇宙の解説をしているビデオが上映されていて、熱心に見ている人が数人いました。ちなみにクマ兄さんの英語力では聞き取れず。
 こちら、Celestron Telescope。GPSを使って自動で星をキャッチしてくれるらしいです。素晴らしい。

 と、こんな感じでブラブラしていたら集合時間になりました。あっという間の一時間。



マウナ・ケア山頂
 16:20、オニヅカセンターを出発。かなり急な坂をグイグイ上っていきます。すぐに草木が無くなりました。砂漠のような場所。森林限界を超えたようです。
 だいぶ高いところまで上がってきました。雪が積もってます。ハワイでも雪が積もってるんですね。15年前は雪なんか積もってなかったと思うんだけど・・・。ここまで来る途中、スキーをしている人やドローンで遊んでいる人がいました。車の保険は適応されないはずなんだけど、旅行者結構いるね。ドローンはこの辺りは使用禁止のはずなんだけど、遊んでいる人を見て、ガイドさん「ドローンを上げてやがる!」とご立腹。ここまでまったりした口調のガイドさん(高さん)だったのでちょっとびっくり。
 標高4,000mを越え、とうとうマウナ・ケア山頂にやってきました。天文台群が見えてきました。どれがどれだかわからねー。
 世界の名だたる天文台が並んでいます。すばる、ケック、NASA赤外線、カナダ・フランス、ジェミニ、ハワイ大学など・・・。超一流、第一級の天文台がそろっています。今日は天気がとてもいいので良い観測日になりますね。
 国立天文台ハワイ観測所すばる望遠鏡をバックに記念撮影。後ろに見えているのはカリフォルニア天文学研究協会のケック天文台。すげーな!ここ!クマ兄さんでも知ってる天文台ですよ。

 ちなみに三人が来ている防寒着は「マウナケア山頂サンセット&星空観測ツアー」を主催している太公望ハワイが貸してくれたものです。オーバーパンツも貸してくれるのでかなり暖かい。
 ジェームズ・クラーク・マクスウェル望遠鏡(一番右)の脇から記念撮影。ハワイとは思えない光景だ。そして、15年前のリベンジはこの時点でできていると思う。

 ちなみに、ここは標高4,200m付近。急な動きをすると頭がくらくらします。目の前がチカチカしたり頭痛になったり・・・。空気が薄いから要注意。
 って言ってるのに、ネコ娘は走って気持ち悪くなるのでした。



マウナ・エア天文台群
 17:10、夕焼けが見やすい場所へ移動してきました。ジェミニ天文台とハワイ大学24インチ望遠鏡の間あたりでバンを降りる。夕焼けまでは時間があるので、バンの中でぬくぬくしていても良いし、外を散歩してもOK。当然クマ兄さんは外を散歩する。ちょっとだけペンギン姉さんとネコ娘をバンの外に連れ出し、ハワイ大学24インチ望遠鏡の前で記念撮影。風が冷たかった。
 ジェミニ天文台の横からすばる望遠鏡とケック天文台をパチリ。ケック天文台は二つの望遠鏡からなり、相互の望遠鏡間を使って赤外干渉計としても使えるそうです。位相差が分かるから星までの距離でも解るのかな?

 右は噴石丘。マウナ・ケア山頂付近には噴石丘がたくさんあります。Google mapで見るとすごくよくわかる。火山の噴火によってできた山だってわかりやすい。
 続いてすばるとケックを背景に記念撮影。今回は天気が良いですよ。最高ですよ。太陽がどんどん地平線に近づいてきて、サンセットが近づいてきます。
 17:30、だいぶ日が傾いてきました。風景にコントラストが出てきて、とってもいい感じ。
 パノラマでもパチリ。
 ちょっとだけ道路に出てみる。たくさんの観光客がサンセットを待っているようです。実はここに来るにはツアーを利用しないといけない決まりになっています。そして、ツアー会社もハワイ州から認可を受けたところでなくてはいけません。認可を受けた会社も出動させて良い車の数が決まっているとか、4WDじゃないとダメとか、いろいろ厳しい。というわけで、いろいろな制約をクリアした兵達がここに集まっているのです。我々もその兵に仲間入り?



サンセット
 17:40、夕焼けっぽくなってきました。そろそろクライマックスです。
 クマ兄さん、このときの為に三脚をセットし、レリーズを取り付けて、長時間露光でもブレないように準備をしておりました。ここまでの準備をしている人は少ないねぇ。居ないわけじゃないけど。
 皆さん思い思いに夕焼けを眺めています。寒いので防寒装備は万端ですね。15年前も暖かい防寒着をツアー会社が用意してくれてましたが、オーバーパンツまでは無かったと思います。でも、ここにいるほとんどの人がオーバーパンツを履いているので、どこのツアー会社も用意しているだな、なんて思ったりして。
 18:00、太陽が沈んでいきます。地平線に・・・というより雲海に沈んでいきます。あぁ・・・きれいだねぇ。最後の最後、太陽が見えなくなる瞬間、グリーンフラッシュが起きました。が、連射してたのに撮れず!残念!
 あっという間に太陽が沈んでしまいました。日没から30分以内に、旅行者はこのエリアから立ち退かなければいけません。なぜなら、これから世界の天文台が研究を開始するから。急げ―。



星空観測
 19:10、マウナ・ケア山頂からの下山途中に、道路わきの空き地で車が止まりました。ここで星空観測ツアーになります。

 ガイドの高さんが望遠鏡をセッティングしてくれる間、クマ兄さんは三脚を立てて、星空を取る。クマ兄さん、星座には全然詳しくないのでオリオン座を中心に狙ってみる。
 こちらはマウナ・ロア山方面。下山していく車のライト、雲海、マウナ・ロア山頂の雪、星空が写りました。星空撮影結構楽しい。ツアーの皆さんはガイドの高さんが準備してくれた望遠鏡を順番に覗いて、いろんな星を見させてもらいます。クマ兄さんもちゃんと順番通りに見る。望遠鏡をのぞいて、写真を撮っての繰り返しでとっても忙しい。
 オリオン座と我が家の記念撮影。太公望の星空ツアーではこんな写真も撮ってくれます。あと、望遠鏡にiPhoneをくっつけて撮影すると右のような月の写真が撮れました。これ、すごいね!



 19:30、以上で本日のツアーは終了。ホテルに帰りましょ。



Mauna Kea Recreation Areaで休憩
 帰路、トイレ休憩の為にMauna Kea Recreation Areaに立ち寄る。水のペットボトルがぺっしゃんこ。ここでも標高2,000mあるはずなのに。やはり4,200mはだいぶ空気が薄いみたい。



夜食
 22:00、ホテルに到着。ガイドの高さんには車を降りるときにチップを渡しておきました。とっても楽しいツアー、大満足。

 ホテルに送ってもらう途中、レストランで夜食を手配してくれているのもこのツアーの売り。ホテルに戻ったら早速お夜食にします。
 お夜食はプエオズ・オステリアというレストランのペンネ。ハワイ島産の新鮮食材を使ったペンネです。チーズをかけていただきます。野菜モリモリ食べれて幸せ。



 お夜食終了後、すぐにシャワーを浴びてお休みです。明日からのドライブに備えて体力回復!



二日目 四日目
ハワイ島 に戻る




クマ兄さんの部屋 に戻る

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